私が帰宅したのが、9時をまわっていた。
玄関ドアを開けると、お姉ちゃんのジュエルと顔を覗かせる。
出て行かないように毎度注意を払うが、クラウディアがすり抜けるように飛び出した。
私は両手に荷物

ジュエルも出て行かないように配慮しながらドアを閉める。
荷物は通路に置き去りに

クラウディアは、内階段を降りた。
そーっと近づけば近づくほど、遠ざかる。
クラウディアにとったら、こんな楽しいことはないはずだ。
ワクワク感満載
かなりすばしっこい猫なので、また上へ登っていく。
追いかけるが、追いつけない。
荷物は一旦部屋の中へ。
その隙にクラウディアはどこへ

二軒先のおうちのベランダから入ったのでは?
それとも、階段を降りて、道路へ行ってしまわないか

事故に遭ったりしないか

駐車場も探した。
いない。
部屋に入ってベランダに出て、辺りを見わたすが気配はない。
ご飯を食べたり、お風呂に入ったりする合間に探してみるが見つからない。
ジュエルもクラウディアがいないのを感じて落ち着かない様子だ。
そんな姿はかわいい。
この子たちの前に小鉄ととんちゃんという猫を飼っていた。
アメショーの小鉄は男の子で、ベランダからの脱走はしょっちゅうだった。
ある日、帰ってこないことがあって、探しまくった。
夜中になっても、朝が来ても戻らなかった。
数日してピンポンと音がした。
ドアを開けると、8階の奥さんが小鉄を抱っこして立っていた。
袋にキャットフードとトイレの砂を持っていた。
二日間、8階さんでお世話になったのだ。
恥ずかしい。
それから2日経ち、ポストに封筒が入っていた。
中を開けると、小鉄の写真が数枚。
リビングに敷いてある座布団の上に図々しくも優雅に寝転んでいた。
「お恥ずかしい」
穴があったら入りたい‥‥‥
翌日、菓子折を持参した。
懐いてかわいいので、飼い主さんがこのままわからなければうちで飼おうと家族で話していたんだと言われた。
良い方で良かったが、恥ずかしさ倍増だ。
あれから用心はしていたが、今回の事件。笑
私もなかなか眠りにつけなかった。
眠ったのが何時か覚えていないが、明け方だと思うが、ベランダで悲しそうな鳴き声が聴こえた。
クラウディアだ

無事ご帰還

ジュエルもほっとしたに違いない
何事もなくすんでよかった。
