すべては持っていかれないので、頭部、上顎、下顎と喉仏のみ。
骨、それはもはや父ではない。
火で燃やす

土に埋める

風に吹かれる

木に入れる

自然界のエネルギーに感謝だ

私はつくづく、頑固な父を選び、ひたすら仕事をする母を選んで生まれてきたのだと思っている。
私は中学三年生の時に祖父を亡くしたが、それ以来、いつも祖父がそばにいてくれると思って生きてきた。
これからは、父もいる。
心強い。
私は常に護られている。
誰しも護られているのだから。
今、目から流れるものは感謝の念だ。
肉体を持つものの「依存」という名の水分かもしれない。
けれど、人間の肉体を持っているのだから涙を流そう。
それが自然だ。
バスに揺られる。
弟は遺影を、私は骨壷を、母はその後ろで位牌を持つ。
葬儀場へ戻り、初七日をやる。
そして、親戚とご馳走をいただく。
弟が都度、挨拶をする。
立派に喪主を務めた弟。
ありがとう。



