「お母さんは、強い。長生きする」
「私は身体が丈夫なの?」
「そういうことじゃない」
何が言いたいかわかっていた。
しかし、普段あまり物を言わない長男が祖父の通夜で、亡骸を見、親戚の間での私の言動を見て、改めて感じた母への感想だったのだろう。
あまり母親らしいことはしてこなかったが、それを言わせたのは祖父を亡くしたことがきっかけだろう。
「もう少し生きていて欲しかった」
と呟いた。
少しお腹が空いたので、近くのラーメン屋へ立ち寄った。
父は、娘や息子、孫たちの心配をもうしたくない、早く死にたいと言っていた。
クソ真面目な父だった。
そして、頑固だった。
だから、病院にも行かなかったから面倒なことにもなった。
けれども、行きたくないという気持ちもわかる。
その真面目さと頑固さが私にもある。
頑固さは良いが、要らない真面目さは少しずつ外さねば。

