トドラ渓谷の後はどこに行こうか…。
帰りは首都のマラケシュからイタリアへ飛ぶチケットを持っている。
最終日はマラケシュにいればいい。
それまではどうしようかな。
首都のマラケシュは特に期待してないし、なかなかの都会っぷりと聞いてたのであまり魅力を感じなかった。
旅人ノートや他の方の話を聞いてるうちに、モロッコの港町、エッサウィラに惹かれていった。
よし、エッサウィラに行こうか!
でもその前に世界遺産の一つでもあるアイト・ベン・ハドゥの情報を仕入れた。
よし、行こう!
映画グラディエーターのロケ地でもあって、写真を見るととても味のある城塞がとても素敵だった。
写真を見ると、なんだか本当にRPGに出てくる町みたい。
しかも中盤~ラストにかけてのなかなか重要な町ね!
世界観ハンパない!!
グラディエーターがすんなりと思い出せなかったけど、なんとなくこんな感じだったような~。
とにかくすごいんじゃないか!!
それとは別に、近くにはアラビアン・ロレンスやシェリタリング・スカイという映画でも有名な城塞もあるんだそう。
(どっちも見てないけど♡)
ここティネリールでも昔ながらの素敵なお家がたくさんあるが、アイト・ベン・ハドゥはもっともっと古い時代からの由緒ある城塞。
しかしなんと今でも数組の家族が住んでるそう!
お土産屋さんやレストランなどを経営してるそうで。
世界遺産に住めるってすごいな~♪
道なり的にトドラ渓谷→アイト・ベン・ハドゥ→マラケシュ→エッサウィラ→マラケシュだ!
トドラ渓谷周辺もモロッコの先住民であるベルベル人がたくさんいる。
アイト・ベン・ハドゥはそんなベルベル人の城塞だったんだって。
写真で見る限り、本当に映画のセットじゃないのかと疑ってしまうほどの美しい城塞。
これは楽しみだぁ♪
のりこさんに見送っていただいて、ミニバスでティネリールの中心地へ。
みんな微笑んでくれる。
なんだか心地良い。
無事にティネリールの中心地へ到着。
この時点でバスの時間がギリギリ。
ティネリールからワルザザートという町へ向かいます。
行き先方向が一緒だった日本人女性と少し協議。
バスよりもタクシーの方が早く着くんじゃないか。
値段を聞くとバスとさほど変わらない。
バスはゆっくりと走るがタクシーはガンガン飛ばすので早く着くよね、と。
どうやら値段もボラれてない。
地元の人も同じ金額払っていた。
悩んでいるうちにバスの時刻は過ぎてしまった。
もう選択肢はタクシーしかない!
助手席に日本人女性の方と二人で乗る。
もちろん運転手含めて7名乗車。
しかし助手席はなかなかの景色じゃないか!
これはバスじゃなくて正解だったかも!
ビュンビュン飛ばすから気持ち良いし♪
事故にあったら最悪だな…と頭をよぎりましたが、それはもう運命なので仕方ない。
考えたらキリがないものね。
途中でバラの町を通りました。
バラの生産と色々とバラ製品があるそう。
なにそれー!なんてかわいい響きの町じゃないか!
車内から慌てて一枚パシャリ。
なんだかそーゆうの好き。
見事にハマる観光客。
運転手さんがタバコ休憩したので、一緒に降りてダッシュで小さな商店へ。
小さな店内にはバラ製品がたくさんあって、バラの香りに包まれていました。
迷って迷って
…結局何も買えませんでした。
運転手さんに急かされてそそくさとタクシーに乗り込みました。
どれも良いニオイですごく魅力的でしたが、時間があまりないのでじっくり考えられなくて購入するまでには至らなかったかな。
今流行ってる?のは目に入れる美容液みたい。
ボトルにはバラの写真と目の写真が貼られてました。
さすがに目に入れるのは怖すぎる~!
まぁ、目薬と思えば良いのかしら。
モロッコ製で簡易的なボトルに入ってる成分もよくわからない謎の液体を目の中に入れる…。
うん、ちょっとイヤかな。笑
同乗してた日本人の方が自分の分のバラの化粧水?をくれました。
『何も買ってないみたいだし、せっかくだから良かったらもらって。すごく良い香りだよ。』と。
お言葉に甘えて頂いちゃいました♡
頂いたバラ液は彼女の優しさもプラスされ 、さらに良い香りになって私の心を癒してくれました。
その後もガタガタ道をぶっ飛ばしながら無事に到達。バスよりだいぶ早く到着する予定でしたが、思いの外に安全運転だったので同じくらいの時間でした。(結構ぶっ飛ばしてたけどね)
なかなか楽しかったタクシー旅も終わりを迎えました。
バスも良いけどタクシー相乗りもなかなか良いなぁと思っちゃった。
値段もさほど変わらないしね。
優しい日本人の方に別れを告げ、私はバスターミナルへ。
アイト・ベン・ハドゥまでの行き方はなんとなく分かってた。
頑張ればここから日帰りでも行けるくらい。
サクサク行きたい派の私は日帰りが良いなぁと思ってました。
とりあえずマラケシュ行きのバスのチケットを買いにCTMのバス会社へ。
どこまで行くんだ??とたくさんの人が群がってくるのを振り切って、マラケシュ行きのチケットちょーだい!と窓口で言うと、おじさんに『チケットはここでも買えるけど発車するのは別の場所だよ』と言われました。
え??ここじゃないの??
話を聞いてみると絶妙な距離に離れている。
えぇ~!じゃあ最初からそこで降ろして貰えば良かった。せっかくタクシーだったんだし。
歩いていけそうな距離だけども23キロのバックパック背負って行くのもツライなぁ。
その間にも他のバス会社のスタッフがどこへ行くんだ?とわらわらと群がってくる。
ちょっと疲れた。
アイト・ベン・ハドゥまでは日帰りで行く予定だから夕方ギリギリな時間のマラケシュ行きが良いな。
遅すぎると夜になるし、見知らぬ土地に真っ暗な時間に着くのだけは避けたい。
やっぱりCTMのバスしかないな…。
ちょうど外に出るとタクシーの運ちゃんがちょうどそっち方面に行くぞ!乗れ!と言ってくれた。
お、ラッキー♪と思って近付くと
じゃ、4人分払ってね♡
と言われた。
そう、ここモロッコはタクシーは6人乗りが当たり前なので、6人揃うまで出発しない。
もしくは誰かが6人分の料金を支払う。
この時もすでに2人乗ってたから私が4人分払えば出発できるのだ。
早くお金が欲しい運転手さん。
早く出発したい2人の乗客。
ここぞとばかりに、みんなして私に向かって早く乗れ!乗れ!うるさくて。
…ちょっと疲れた。
いやいや、だったらみんなで仲良く割り勘すれば良くない?
なんで私が本当にちょっと距離なのに四人分払うのよー!
なんてちょっとケチくさいことを心の中で思いつつ、なんとなくイラっとしたので払いたくない。
頑張って歩きました。
ハァハァ…
暑い…
地図では少しの距離だったのに。
やっぱり実際に歩くと結構あるな。
しかも重い荷物が肩に食い込む。
とにかく暑い。
汗が滴り落ちる。
なんとか一歩一歩を踏みしめながらCTMのバス会社に到着。
調べてた通りの時間のマラケシュ行きのチケットを買った。
よしよし、あとはダッシュでアイト・ベン・ハドゥへ行くぞ!!
バス会社を出て数歩歩いた。
そして私の足はピタリと止まった。
…歩けない。
なんでだろう。
全然足が思うように動かない。
なんで?どうしたの??
もうすぐ目の前に世界遺産があるんだよ!
頑張れば日帰りでも行けちゃうんだよ!
しかし私の足は一向に動かず。
そんな気持ちと身体のアンバランスさ、自分自身への不甲斐なさから涙が出てきた。
私は声をあげて泣いた。


