後期15回の授業を終え、特急を使い横っ飛びで会場に入り、途中から上記のドキュメンタリー映画を鑑賞したアップ

2008年~2009年のガザの状況に息をのんだ。日本人の女性ジャーナリストが撮影して上映終了後、会場と彼女とzoomでつなぎ、生の声も聞くことができた。ある子供は家族10人が虐殺され、笑うことを忘れてしまった。またある子供は一族、村人合わせ110人で逃げた建物の中でミサイル攻撃にあい、一瞬暗くなった後、血みどろになったので自分は死んだと思ったら叔母さんのちぎれた頭部が膝に飛んできてそれを抱えていた。叔父さんもお父さんもお母さんも真っ二つになっていたり、弟を銃でうたれて泣き叫んで助けを求めても助けは来ず、1日中血を流して死んでいった写真など、平和な日本ではおよそ想像に及ばない残虐な行為を目の当たりにして衝撃をうけた。日本の報道ではつい最近はじまった戦争のような伝え方だが、実は長く続いている戦争で、ここにきて更に酷い有り様になっている真実を知り、泣きたくなった。この映画で子供たちの凍りついた心を柔軟にし、通訳をしてくれた男性も、つい最近の攻撃で犠牲になり殺されてしまったと監督はzoomの向こうで悲痛な面持ちで嘆いていた。

遠い国で行われている事柄で自分には関係ないと他人事でよいのだろうかといつになく考え込んでしまった。女性監督曰く、みんなに真実を伝えてほしいと訴えていた。

ここにきて寒さが増してきた。体調管理にお気をつけください。

真理子