指紋認証と昔の手形「小豆島演歌ルネッサンス1995」新人歌謡コンテスト。

いつにない8月を味わっている。特に電子機器に興味津々。子供たちがゲームに夢中になる気持ちが少々理解出来るようになった。昨年2022年とあきらかに違うのは、指紋認証や顔認証など普段の生活にAI認証が必要とされるように変化したこと。声を模倣して子供を誘拐するなど様々なAIを駆使した犯罪まで出現。歌手という職業はよほどのAIスキルを持つ人間がセキュリティー対策をして守らなければ、模倣や搾取が増えるような危機感も覚える。知的財産などと申すがAIのスピードにはどうやって対応するのか。その分野の人間にインタビューしたい。まさにAIの脅威を感じる。

ところで遠い遠い昔にとった、私の手形が香川県小豆島に残っていることが友達の情報で判明した。1995年と書いてあるが、あの頃の私は目が回るほど忙しくて手形をとったことは全く覚えていない。朝は札幌、夜は熊本。四国にいるのか九州にいるのか、はたまた関西でも大阪なのか、京都か、奈良か、兵庫か、和歌山か…いつも頭がついていけぬ程、移動移動の毎日の中で大きなイベントに参加させて頂いたことは今から振り返ると光栄に思う。

香川県小豆島にて「小豆島演歌ルネッサンス1995」。28年前の昔々のこと。当時、船の中に阿久悠先生や吉岡治先生ご夫妻、石川さゆりさん、当時活躍なさっていた音楽関係の精鋭部隊の皆さまとご一緒させて頂き、華々しく移動したことを懐かしく思う。地元の皆さまが一丸となり、島をあげての大歓待のおもてなしは忘れられない。舞台が霞むほどに、行きも帰りも終始賑々しい時間であった。あの時代にあの場所にいられたことを誇りに思う。おかげさまでありがとうございました。

あの頃の先生方や関係者の半分以上の先輩諸氏はご逝去された。時の流れはあっという間だ。貴重な経験に心から深く感謝を申し上げたい。

オリーブのなる島。小豆島の近年の発展には目を見張るものがある。