私の周りには素晴らしい先生が大勢いる。
過去から現在に至るまで私の人生は本当に恵まれた。最近も教育の重要さを益々感じ、歌の表現は勿論のこと、自分が伝えられる事は何だろうかと考えさせられる日々である。
「父さん、あのね。」と問いかける幼き時期は通過した。2020年10月に発表したあの歌や映像を通しての作品をコロナ禍が始まって直ぐに残せたことに感謝すると共に、自分の中の父に対する悔いや迷いはなくなった。父に変わることを期待するのではなく、自分自身が変われば済むことだとも理解できた。また今も、先生方や、先生のような友人たちに対して質問攻めは相変わらずしつこい人間だが、以前と違うのは私自身も、先生、あのね。と子供たちから質問や相談をされることが少しずつ増えた。苦しいが嬉しい。彼女たちの真っ直ぐな質問に迷うことは多く、必死に答えを探す毎日だ。私はデジタル上で同一の書体や文章を読むよりも、彼らの直筆のリアクションペーパーの方に感動する。コピペなどデジタル上の方が早く便利かもしれないが、リアルな紙に生き生きとした答えを見るのは人間そのものであり、呼吸を感じ、様々な思いが想像でき、人ならではの魅力を感じる。元気のない時、色つきの絵柄の雰囲気、薄いペンでも勢いのある時などなど、直筆には様々な状況の想像が広がり、彼女たちの人柄が理解でき、対面で話すことで更に愛おしさを感じるようになった。私が先生方に厳しく優しくご指導を頂いたように、限られた時間を彼らと真剣に向き合うように努力したい。
教育現場の難しさや、多様性をおもんばかる現在、日本の隠された闇の問題を、映像、音、台詞に表現し世界で評価される作品を制作し発表した是枝裕和監督は時代を大きく変えたと感動すると同時に今後の未来はどうなるのかと課題も見えた。
体調にご留意ください。MARIKO