こんにちは。
鞠小路スタイル東京教室の江原です。
着物でお出かけする時、どんな物をアウターとして着たらいいの?
寒くなった時の防寒対策にはどんなものがあるの?
今回は秋冬にかけての防寒対策、アウターについてご紹介します。
着物の防寒対策その1 羽織
羽織は洋服でいうところの「カーディガン」の位置付けなので、室内で着ていてもOKです。
丈はお好みで選べます。
こちらは丈がお尻が隠れる程度の短いタイプ。
丈がひざ裏くらいまでの長いタイプ。長羽織(ながばおり)といいます。
羽織る時は衿を外側に折り返して着ます。
また、座る時は羽織りを外側に翻して、羽織りをお尻の下に敷かないように座ります。
着物の防寒対策その2 道行・道中着(みちゆき・どうちゅうぎ)
洋服でいう「コート」の位置付けにあたります。ですので、室内では脱ぎます。
衿の形で名前が違います。
・道行
衿元が四角い形をしています。
かっちりとしたフォーマルな印象のコートです。
・道中着
着物の衿と同じように衿の形が「V」字です。
こちらは道行よりカジュアルな位置付けのコートです。
着物地でつくるコートの他に、着物用のウールのコートなどもあります。
着物の防寒対策その3 ウールコート、ケープ、ポンチョなど
本格的に寒くなってくると、やはり着物地のコートだけでは寒さをしのぐのは難しく、
より暖かい素材が必要になってきます。
こちらは着物の袖が入って、衣紋も崩れない、帯のふくらみも考えられた着物用のウールのコートです。
着物は袖が長かったり、襟元、特に後ろの衣紋が抜けているので、
洋服用の物を兼用するのはなかなか難しいのですが、
最近は洋服にも兼用できる形のものが出ています。
コートとカーディガンの中間タイプのコーディガン。
着物の防寒対策その4 ショール
こちらのショールは羽織るだけでなく、首元に巻いても暖かく、もちろん洋服の時も大活躍します。
いかがでしたでしょうか。
アウターといっても、着物専用のものから
洋服にも兼用できるものもたくさんあります。
これからの時期、防寒対策としての上着は必須アイテムです。
ぜひ、選ぶ際の参考にしてください。
着物と同じ反物やコート用の反物を使った羽織りやコートは、
今はリサイクル品や、Sサイズなど初めから出来上がったものも多く販売されていますが、
もともとは自分サイズにお仕立てするオーダー品なんですね。
好きな反物を選んで、ぴったりサイズの羽織りものを作るのも楽しいものです。
お仕立てをする時はお仕立て期間が必要ですから
早めに準備して、
防寒対策だけでなく、寒い時期ならではのおしゃれも楽しんでください。