秋から着る袷(あわせ)着物の季節の暑さ対策 | さあ洋服を脱ごう! 無重力着付けの鞠小路スタイル

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こんにちは。

鞠小路スタイル東京教室の江原です。

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みなさん、着物にも冬用の着物、夏用の着物、春秋用の着物があるのをご存知ですか?

そして、それぞれ、袷(あわせ)、薄物(うすもの)、単衣(ひとえ)という風に名前がついています。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。→季節によって衣替えがあります~秋の時期にはどんな着物を着たらいいの?~

 

秋も深まってくると袷の着物の季節なのですが、最近はお彼岸を過ぎても暑い日がありますよね。

そんな時、私たち講師がどんな工夫をしているのか?ご紹介します。

 

袷着物の時期の暑さ対策その1 長襦袢を夏物や洗えるものにする

経て絽(たてろ)という縦に絽目(ろめ)の入った夏物の洗える長襦袢を着ています

 

いくら暑いからと言って、秋も深まってきたときに半袖のTシャツを着ているとあんまりオシャレに見えないように、夏着物をいつまでも着るというのも気が乗らないもの。

やっぱり秋には秋物を着たくなります。

そんな時は、表に見えない着物の下に着る長襦袢を夏物にします。

これだけでもかなり体感温度は違います。

または、汗をかいてもそのままお家でざぶざぶ洗える長襦袢を着て、一日着たらそのまま洗濯機へGO!ということもします。

 

袷着物の時期の暑さ対策その2 単衣で通年着られる着物を着る

 

正絹(しょうけん)と呼ばれる絹100%の着物は、時期によって、裏地のついた袷や裏地のついていない単衣というように仕立て方を変えますが、

木綿やウールの着物は、すべて裏地をつけない単衣で仕立てて秋から春まで着ることができます。

袷の時期で暑いときはこのような単衣の仕立て方で通年着られる着物も重宝します。

 

袷着物の時期の暑さ対策その3 仕立て方を工夫する(胴抜き(どうぬき)仕立て)

 

スーツに見られる「背抜き」と呼ばれる、袖の部分だけ裏地がついていて、背中の部分には裏地がついていないものと同じように、

正絹の着物でも、袖と裾周りにつける「八掛(はっかけ)」と呼ばれる裏地だけつけ、それ以外の身頃には裏地をつけない「胴抜き(どうぬき)」という仕立て方があります。

この仕立て方にすると、見た目は袷の着物ですが、身頃部分の裏地がない分、涼しく過ごすことができます。

 

いかがでしたでしょうか。

ルールのある場所やフォーマルな場所はそれぞれの場に合わせた装いが必要ですが、

それ以外で皆さんがオシャレに着物を着られるときは、体感に合わせて、季節に合わせて、いろんな工夫ができます。

いろいろ試して快適に過ごしてくださいね。