鞠小路スタイル講師養成コース修了生 泉州さの呉服北浦女将 北浦雅子です。
神様の得意技は「ご縁つなぎ」と聞いたことがあります。
それは人と人の出会いに限らず、人とモノとの出会いにも通じる話だと思います。
そして 同じモノであったとしても、人生のどこで、どの地点で出会うかで受け止める印象が違うのはとても興味深いことです。
本日ご紹介させていただくのは付け下げ訪問着。
一瞬、柄が途切れることなく繋がっており「訪問着かな？」とも見えますが、よく見ると同じ型の繰り返しで構成さています。裾模様には賑わう祭りの風景が描かれ、上半身を覆い尽くす豊かな自然は天空へと広がっています。
作品への情熱で完成した超絶的に繊細な世界。
付け下げ訪問着の中でも、ずば抜けた作品です。
感性の結晶と出会う、素敵なご縁でありますように。
付け下げ訪問着『平安京風俗絵巻』
絵巻（えまき）とは日本の絵画形式の1つで、横長の紙（または絹）を水平方向につないで長大な画面を作り、情景や物語などを連続して表現したもののことです。参照：ウィキペディア
賑わう人々
平安時代の雅やかな文化が香ります。
木々や草花は季節を限定することなく描かれ
四季折々の季語を作品の中に探すのも楽しい時間♫
日本人が一番日本人らしく暮らしていた時代がここに
今を生きる私たちへのメッセージ感じる作品です。
作品名：『平安京風俗絵巻』
制作：千切屋
お問合せ：泉州さの呉服北浦