本物の魅力 第27回 単衣色留袖『柳橋』 | さあ洋服を脱ごう! 無重力着付けの鞠小路スタイル

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こんばんは
鞠小路スタイル講師養成コース修了生 泉州さの呉服北浦女将 北浦雅子です。 

毎日暑いですね
気が付けば7月中旬(;゚Д゚)!
梅雨入りしたと思ったら、梅雨明け宣言(;゚Д゚)!
早い、早すぎる、(;゚Д゚)!
ウソ~ヤダ~ナンデ~~~


女将の心の内を聞いていただいた所で、本日の『本物の魅力』をご覧頂きます。この流れ?お聞きにならないでください、きっと暑さのせいです。

さて、今回は“渋かっこいい単衣の色留袖”です。
最近のパーティー会場では、どこでも冷房が完備されており、夏場でも「袷の色留袖で問題ない」ということをお聞きします。

はい、何ら問題はありません!

しかしながら、呉服北浦は“ハレの場を涼やかに装う着物”として単衣の色留袖をご提案させて頂きます。清涼感は勿論、この季節にしか表現できない雅の世界が広がっていますからぁ~(遠い目)


単衣色留袖『柳橋
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柳模様 ※右端下に舟遊びを楽しむ人々(^-^)
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匠のグラデーションにkirakira*うっとり~

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この水車みたいな柄
よく見かけます(・∀・)
よく着物に描かれています
(・∀・)
ってことは・・・
おめでたい柄の吉祥文様にちがいない?!


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はい、その通りです!

↓Photo参照:京都工芸染匠共同組合 


槌車文(つちくるまもん)といいます。水車の回りに柄杓(ひしゃく)をつけた揚水車(あげすいしゃ)を原形にした文様です。

柄杓(ひしゃく)


この柄杓(ひしゃく)が槌(つち)の形に似ていることから槌車(つちぐるま)と呼ばれるようになりました。

(つち)


七福人の大黒天さんが持っている小槌(こずち)とリンクして吉祥を表すようになったらしいです。

持てるか~い!イエ~イ!



振ってるか~い!イエ~イ!


また、槌(つち)の柄は「打つ」=「敵を討つ」と、縁起の良いところから武家の文様や紋章にも使われます。

六つ槌車  丸に八つ槌車



さて、ここで女将の密かな楽しみをご紹介(〃∇〃)“チラリ”
着物の端をめくると、職人さんが柄を描く時に筆を落とした「色出しの名残」を見ることができます。意味なく、これを眺めるのが好きです(終)

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一枚一枚違う葉の色
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千總謹製 単衣色留袖
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作品名:
『柳橋』
制作:千總
お問合せ:泉州さの呉服北浦