データの整理をしていると、16年前、フランス留学中に祖父母に送った手紙を見つけました。

 

 

一部抜粋します。

 

「20歳を迎えてすぐに環境が変わり、慣れ親しんだ日本、アメリカを離れて異国の地、フランスでの生活。こちらに着てから思いもよらない体調のトラブルで精神的に苦痛の日々も過ごしました。

 

でもそこから学んだことは、「変化を受け入れることが今の自分に必要だというと。」そしてそれらを受け入れることで、自分が長い間捜し求めていた答えがようやく見つかった気がするのです。

 

そして、今回のフランス留学でも、やはり神様が与えて下さった素晴らしい出会いに感謝の気持ちでいっぱいだということです。自分がこんなにも良き出会い、周りの人たちに恵まれていることはなんて有り難いことなのでしょう。

 

自分の力では得ることのできない、「与えられる」一つ一つの出会いに感謝の気持ちを持っていると、どんな人からも違った何かを発見し、吸収して学ぶことができます。このような思考を発見した今、こうしてフランスで毎日を過ごすことができるのは本当に有難いことです。」

 

 〜抜粋終了〜

 

 

 

16年前、当時20歳になったばかりの私はフランス留学中に全身アトピー性皮膚炎になり、精神的に苦痛の日々を過ごしました。

 


病気で顔が腫れ上がり、目は開かず、水で顔を洗うこともできなくなり、全身の痒みと苦痛で夜も寝れない日々。


 

そこから学んだことは、変化を受け入れることが今の自分に必要だということ。

 

 

 

フラワー・エッセンスを開発したバッチ博士は、

 

『病気とは、ハイヤーセルフ(高次の自己)または魂と肉体的パーソナリティとのあいだの不調和の反映である』


と定義しています。

 


 

確かに、当時の私は常に周りからどう見られているかばかりを気にして過ごしていました。

 


外見の美に縛られていた私は、化粧なしでは外出できないほど自らのコンプレックスと格闘する毎日を送っていました。

 


ところが病気になり、外見が地獄図のような絶望的な状態になって初めて、高次の声が聞こえたのです。

 

 

「本当の私はここにいるよ」

 

と。

 


 

鏡に映るのはこの世での仮の肉体の姿であり、本来の自分(魂)は肉体に縛られている存在ではない—

 

 

ありのままの私(魂) は美しい。



病気になった自分をサレンダーして受け入れたことで、今まで己の魂を縛っていた鎖が断ち切られ、長い間捜し求めていた答えがようやく見つかりました。

 

 

そして、それらの経験を通して病気に対して感謝の心が芽生え、フランス留学を終える頃には、あれだけ酷かった病気はすっかり綺麗に治っていました。

 

 

病気の体験から得た気づきのお陰で、自分の中で揺らぎない自信が生まれ、それが今日まで私の生き方の基盤となっています。

 

 

 

「人の奥深い場所にある美徳は、表面的な美とは違い、すぐに人の目に付くことはない。


しかし、その美はまさに内側から発光し、その人のたたずまい、雰囲気となり、まわりの人を魅了する。」

 

ー 桂 由美

 

 


16年前も今も変わらず、私が目指している美です。

 

 


気付かせてくれた病気にありがとう。

 


私にも、ありがとう。

 

 



2008年、フランスに到着した頃の写真🇫🇷