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marikobauerのブログ

買いたくて煩悩し、買って煩悩する。わけがわからなくなりながら、幸福と不幸を行ったり来たりし、結局満足しているのかどうかもよくわからない。結局、何がしたいのか。蒐集と金欠に明け暮れる日々を記録する。結局は、こんな暮らしは幸福以外の何物でもない。

マルタン・マルジェラを知ったのはいつだったか。

思い出せない。

定番と言われているあのライダースジャケットを新宿のバーニーズで買った。正確には、妻に買ってもらった。

カルテェの婚約指輪のお返しだ。

マルジェラのライダースジャケットとプリュスのスーツで一瞬迷ったが、マルジェラで正解だった。

あれは冬で、コムデギャルソンオムプリュスの縮絨ウールのスーツが候補で、15万くらいだっただろうか。たぶん、一年着て、おしまいだった。

マルジェラのライダースのほうが高かった気がするが、値段を覚えていない。

マルジェラのライダースの良さはなんといえばいいのかわからない。

装いの範囲が広いのはわかっていた。前のポケットのファスナーのデザイン、全体のデザインも模倣品があるほど独特の良さがある。着てみると、不思議なオーラがある。

長く使える理由は、結局は素材だ。

レザーという素材は、加工され、モードな味付けをされた縮絨ウールとは比較にならないほど、強靭だ。

着こむほどに味わいが増していく。

だから、ブランドの良し悪しではない。ギャルソンが駄目でマルジェラがいいということではない。

仮に、マルジェラの過剰にデザインされたジャケットなんかを買っていたら、アウトだった。

装いとは、服の組み合わせのことだが、コムデギャルソンとマルジェラでは私にとって大きな違いがあった。

それは全体が部分かという問題だ。

ギャルソンは総合的にギャルソンでないと駄目だ。

マルジェラは適当な組み合わせが、カッコよく決まる。

そう思う。

40歳の大人がライダース。

そでを通すと、何かが心に湧いてくる。

戦闘心。闘争心。オスの何か

火が消えかけているのか。

ミリタリー、スポーツウエア、アウトドアクロース、そういうものにネクタイをしたいこの頃だ。

マルジェラの服には、ミリタリーやオイルドジャケットなんかの古着のリメイクがあるが、他ブランドのものに比べると、本物の匂いが強い。マルジェラのデザインとオリジナルのデザインのバランスがちょうどいい気がする。

以前、原宿の古着屋で、フランス軍のアーミージャケットの袖をぶった切っただけのように見えるベストを買ったことがある。今は手元にない。

あれは、ほぼ、ただ、袖がぶった切ってあるだけのボデイーに、例のタグが縫い付けてあるだけのものだった。