ここ何年かで、リサイクルショップが増えた。
近所にもある。
古着屋だけでなく、リサイクルショップが私の古着漁りの対象になった。
古着はいい。私の好きなのは、アウトドア、ミリタリー、トラッドなんかだ。
不人気のもの、知られざるメーカーものが投げ売られている。
私の好きなラルフローレンも、何故か、見くびられたもので安いことが多い。何故だろう。特に、少し前のデザインが大きいもの。店によりけりだが。
総合リサイクルショップに行くと、安売りコーナーがあったりする。ここも侮れない。
常に高値のものもある。
以前ほどではないが、たとえば、パタゴニアはノースフェイスより高いことが多い。
私はビンテージマニアでも、最新物マニアでもない。
たとえば、ミリタリーのどこ社製造の何年物のジャケットがいいとか、ミリタリーものやリーバイスやリーのジーンズの復刻を専門とする日本のブランドがいいとか、パタゴニアのでかタグがいいとか。あるいは最新型の軽量、高機能なものとか。
そういうのはどうでもいい。
要は、服として機能的かどうかが一番大切であり、ブランドにはこだわりがない。
私はアウトドアを楽しんでいるが、野外で使うと、それが本物かどうかわかる。
機能の一つは、軽さ。もう一つは耐久性だ。
アウトドアウエアでいえば、80年代以降、いちばん外側に着るダウン、レインウエア、マウンテンパーカは、ほぼすべて、薄っぺらの裏地側のコーティング素材になった。リップストップナイロンの類だ。
これは全部だめだ。
何がダメかといえば、洗濯に対する強度が低すぎる。それに火に対する強度が弱すぎる。付け加えれば、ダウン製品に限れば、羽の抜けに対しての強度が弱すぎる。
登山の際、確かに、いわゆるゴアテックスは便利だ。だが、数年で洗濯で裏地のコーティングが剥がれるから、嫌いだ。登山でレインウエアをおろそかにできないため、1000メートル級以上の登山では、それらを持っていくが、軽登山ではロクヨンのシェラデザインのマウンテンパーカを着る。
もちろん、パタゴニアもモンベルもノースフェイス、コロンビアもある範囲では機能的でいいが、賞味期限が短いと私は思う。確かに雨で身体を濡らさないという機能は高く、軽く、かさばらない。塗れても乾きが早い。
でも、たき火の火の粉が飛んできたら、どうか。すぐに手で払っても穴が空く。洗濯機で洗っているうちに裏のコーティングが剥離してくる。ダウンの場合、縫い目からダウンがだんだん抜けてくる。
だから最近の薄地のコーティング素材のものは買わないことにしているが、こういう物に限って、リサイクルショップ、古着屋は高い値段をつけている。
一方、安く売っていたりするのが、80年代、70年代のものだ。私が好きなのはこっちで、だから嬉しい。
ナイロンそのもののごわごわしたやつ。
レザーがあしらわれているやつ。
ウールのやつ。
オイルドコットンのやつ。
知名度の高いブランドで、程度が良いと高い場合があるが、そうでなければ、驚くほど安かったりする。
先日はあるリサイクルショップで古いただのナイロンのパーカがあり、それはベルスタッフだった。日本の農家のおじいちゃんが着ているような味も素っ気もない紺色のナイロンで、今のベルスタッフのようなオーラは全くない。が、いぶし銀に輝いて見えた。ちょっとやそっとでは引っかけ穴もできないようなナイロン100%。4000円くらいだった。おそらく、現行物もライダースジャケットだと、オイルドコットンなら古着でも2、3万はする。オールレザーのものだと10万以上で売っている。ああいうのがいい。
余談だが、バブアーは、ここ数年で以前より古着屋で見かけるようになった。
それからロクヨンのマウンテンパーカーは、以前なら1000円くらいのもたくさんあったが、急に結構な値段を付けている。機能的に優れているからと言うよりは、昨今のアメリカントラッド人気の影響だろう。
ブランド、メーカーで良い悪いというのはない。
あくまで素材だ。勿論しっかりした縫製は最低条件。
オイロドコットン。
分厚いコットン。
デニム。
強いナイロン。
これらの混紡。
レザー、ウール。
ヒジ、肩、襟、膝がレザー、同素材で補強されているとなお、いい。
これらは、雨風に強く、丈夫で長持ちする。そして風合いも増して、自分になじんでいく。
どのメーカーにもこういうものもあるが、それは、80年代以前の物になる。
ブランドだけに踊らされて買っては見た物の駄目だったパタゴニア、ノーフェイスもあれば、長持ちしているパタゴニア、ノースフェイスもある。それらは、本当にしっかりと創ってあり、驚く。火に弱いが、フリースに限って言えば、パタゴニアの昔のやつは素晴らしく耐久性がある。
どの年代でも相当しっかり創られていて、まず間違いのないブランドがある。
それはエディー・バウアーとLLビーンだ。
