穏やかさを取り戻した関東。

きのう各地に強い風をもたらした低気圧は東へ去っていきました。

北海道ではまだ夕方にかけて、強い風や吹雪に気を付けてください。

きょうは、東・北日本は雲が多めながらも晴れ間が出ていますが、
西日本は九州から雨の範囲が広がってきています。


奄美付近には前線を伴った低気圧があって、
南西諸島や九州南部で雨が降っています。
この低気圧は陸地から離れたところを東へ進んでいきそうです。
一方で、日本海と朝鮮半島付近にも2つ低気圧があって、
ともに発達しながら近づく予想。
日本海の低気圧は夜にかけて東北付近へ、
朝鮮半島付近の低気圧は三陸沖へと進みます。
上空に寒気を伴っていて、
大気の状態が非常に不安定に。


きょうは山陰~北陸を中心に、
急な降水の強まり、落雷、突風、ひょうなどに注意が必要です。
山沿いでは積雪が急増するおそれも。


低気圧からのびる前線通過後、
九州北部や中国地方では、しだいに風が強まってきます。
関門海峡付近は、あすにかけて、
警報レベルの暴風が吹くおそれもあります。

今夜以降、大陸から黄砂の飛来が予想されています。
濃いものではないですが、
花粉症などのアレルギー症状が悪化しやすいというデータもあるため、
気を付けましょう。


あすは、新たな寒気を伴った気圧の谷が接近します。
上空5500m付近-36℃以下の寒気が
かなり寒気がシャープに入ってきます。
山陰付近の低気圧は北陸付近に進み、
特に、この低気圧周辺は非常に大気の状態が不安定。
低気圧は、昼ごろから夕方にかけて、関東付近を通過する予想。
急に雨や雪が強まったり、雷が鳴ったり、
竜巻などの激しい突風、ひょうなどに注意です。

雨雲は一度だけでなく、

二度、三度と数回にわたって襲ってくると思います。
長野や新潟県では、大雪の警報級の可能性が「中」となっているところがあります。
関東平野部でも、夕方ごろは、降水が強まると、一気に雪に変わって、
植え込みなどが真っ白になる可能性も。
農作物、農業施設の管理などあらかじめ対策を。
停電や交通への影響にも注意してください。


また、日中しだいに上空1500m付近の寒気も流れ込むため、
降水が雪に変わるところが多くなります。
山陰沖で風が収束し、発達した雪雲が次々と中国地方に流れ込みます。
急激に積雪が増えるかもしれません。
中国地方には、大雪の警報級の可能性は出ていませんが、
こちらも雪の降り方には気をつけましょう。


低気圧は、夜になると発達しながら東の海上へ。
冬型の気圧配置が強まります。
全国的に北よりの風が強まりそうです。
きのうと同レベルかそれ以上の風になるかもしれません。
西・東日本や東北の沿岸部を中心に、暴風レベルに達するおそれも。
屋外のレジャーは空模様が急変に注意して、
特に山は、積雪が急増したり、突風が吹いたりと危険な天気、
計画の見直しをお願いします。

あさってになると、強い冬型の気圧配置に。
日本海側は広く雪が降りそうです。
とくに、午前中は風が収束する中国地方、
午後は上空5500m付近-39℃以下の寒気の流入が予想される北陸や東北南部付近で、
雪が強まります。
積雪の急な増加に注意してください。


また風の強い状態も続くため、猛吹雪となり、
見通しが悪化するおそれもあります。
さらに、山では雪質の違う雪が降り積もることで、
雪崩も起こりやすくなる点にも注意です。
強い風と寒気の影響で、晴れる太平洋側もまた一段と寒くなるでしょう。


金曜日になると、冬型は緩んで、しだいに高気圧に覆われます。
日中は、寒さが和らぐでしょう。


日本海側も晴れ間が戻りそうです。


土曜日になると、西から前線がのびてきます。
しばらく西・東日本に前線が停滞することになりそうです。


特に日曜日は、南から暖かく湿った空気が流れ込み、
西日本の太平洋側を中心に雨雲が発達しやすいです。
大雨のおそれもあるため、
前線の位置や気圧の谷が接近するタイミングで
強まる時間帯も変わるため、天気予報のチェックをお願いします。