雨に煙る街並み。

窓を開けると、景色から想像するのとは違う空気感でした。
二十四節気の雨水です。
雪から雨に変わるころ。

朝から気温が高いです。
北海道では、16℃に達したところもあり、
これまでの2010年の宇登呂15.8℃を抜き、
北海道全道の2月の最高気温を更新したようです。
札幌や青森など個々の地点でも2月としては、
記録的な暖かさになっています。
そのほか広く4~5月並みと季節を先取りする暖かさです。

西から2つの低気圧や前線が近づいてきていて、
広く雨が降っています。


前線に近い九州には発達した帯状の雲が広がっていて、
長崎県内では激しい雨を観測。


前線から遠い東日本でも、高気圧の縁をまわる湿った風が収束し、
断続的に雨が降っています。

このあと、前線の接近に伴って、雨の範囲はさらに広がります。


気温の高さからもわかるように、
2月とは思えないような暖かく湿った空気が流れ込む予想で、
局地的に雨雲が発達しやすい状況です。
日本海の低気圧はしだいに不明瞭になりそうですが、
前線の南下に伴って、キンク付近の発達した雨雲がかかってきます。
西日本や東海にかけて、雷を伴った激しい雨が降りそうです。
あわせて突風にも注意してください。
また、北海道の北を低気圧が発達しながら東進。
東海上の高気圧と気圧傾度が大きくなり、広範囲で南風が強まりそうです。
まだ春一番が観測されていない地域では、春一番となる可能性があります。


上空1500m付近6℃以上の暖気が北日本まで流れ込むため、
極端な高温が予想されています。
雪解けが進むため、雪崩や落雪、融雪洪水、浸水などに注意してください。

あすにかけて、前線は一本に連なりながら、南下する予想。
キンク付近の雨雲がかかる関東は、明け方にかけて雨脚が強まりそうです。
日中は、本州の南まで下がって、雨の範囲はいったん狭まるでしょう。
ただ、午後になると、西から気圧の谷が接近するため、
しだいに日本海側が新たな前線帯となり、
西日本や北陸から雨が降り出します。
夕方には太平洋側も広く雨が降り出すでしょう。


北日本付近は冬型の気圧配置となり、上空に寒気が流れ込んできます。
上空1500m付近-6℃以下の寒気が東北付近まで南下するため、
平地でもしだいに雨から雪へと変わってくるでしょう。
北風も強まり、気温は、きょうより大幅に低くなりそうです。
暖気の残る西・東日本太平洋側では気温が高めの傾向が続き、
あすも東京は21℃の予想。
ただ夜にはぐっと気温が下がってきそうです。



あさって水曜日は、西から前線が北上する形となり、
前線上には新たに低気圧も発生します。
広く天気が崩れるでしょう。


北日本の降水は雪が主体、東日本は雨がメインとなりそうですが、
岐阜や長野など内陸部は雪になるところも出てきそうです。

前線上の低気圧は、木曜日にかけて東進。
太平洋側を中心に真冬のような寒さが戻りそうです。
東京は8℃の予想!
20℃超のあとの8℃は身体に堪えます。


金曜日になると、前線が南下して雨の範囲が狭まります。
前線の北側に入るため、各地寒さは続くことになりそうです。
土曜日になると、前線はさらに南に下がって、
本州付近では日差しが戻るところもあるでしょう。


日曜日以降は、再び気圧の谷の接近に伴って、
前線が北上する予想。
前線上に低気圧ができ、南岸を東進する、あの南岸低気圧パターン。
月曜日にかけて、東日本の内陸では雪になる可能性もありますので、
天気予報を頻繁に確認していきましょう。