突然の雷雨やひょう、大丈夫でしたか?

 

わが家も、夜遅く、ベランダをカンカン高く音が聞こえたので、
窓を開けてびっくり。

部屋の中まで氷の粒が飛び込んできました。

職業病で、ただちに氷の粒を冷凍庫に入れ、
落ち着いてから、大きさを計測。

新米気象予報士の時、

元・気象庁の予報官から教わった方法です。

直径5mm未満ならあられ、直径5mm以上ならひょうという定義があり、
今回は大きいもので2cm近くもありました。
ひょうです。


ニュースでよく「ひょうとみられる氷の粒」などと表現されるのは、
映像の氷の粒が何cmかわからないためです。

そして、窓を開けておくと、一気にヒヤッと。
30分ほどで7℃以上も気温が下がりました。

都心に限らず、
きのうは、広く大気の状態が不安定になりました。
激しい気象現象をもたらした寒気を伴った気圧の谷は、
東の海上へ離れました。
きょうは西から高気圧に覆われ、
つかの間の穏やかな秋晴れです。

あすになると、日本海に低気圧が発生、

また北からは寒冷前線がのび、北海道に近づきます。
日本海側から大気の状態が非常に不安定に。
日本海の低気圧はしだいに不明瞭になりながら東進しますが、
その後ろにもう1つ、次の寒気を伴った気圧の谷の接近に伴って、小さな低気圧ができ、
夜にかけて、能登半島付近に進みます。
九州北部・中国・北陸は午前から発雷確率が高く、雨雲が発達しやすいです。
午後には西日本太平洋側や東海も大気の状態が不安定になりそうです。
急な強い雨、落雷、突風、ひょうなど不安定現象に注意してください。


雨の後の気温の変化にも気を付けましょう。
関東は沿岸の等圧線がくぼんでいる付近に局地的な前線ができ、
沿岸部を中心に雲の多い天気になりそうです。

あさって朝には、関東沿岸の局地的な前線上に新たに低気圧が発生します。
関東は引き続き、沿岸部を中心に雲の多い天気で、雨が降るところも。
また日本海からは新たに寒気を伴った気圧の谷が近づきます。
北陸から北の日本海側を中心に、大気の不安定な状態が続くことになります。


気圧の谷の東進に伴って、
関東内陸部や東北日本海側も午後を中心に局地的に雨雲が発達する可能性があります。
また北海道には、上空1500m付近0℃以下の寒気が流れ込むため、
山では降水が雪に変わりそうです。

寒気の中心は、日曜日に東北付近を通過していく予想で、
日曜日も北陸や北日本では、大気の不安定な状態が続きそうです。
強まる風にも注意してください。


東海から九州は晴れるところが多いですが、
関東は沿岸部を中心に雲の多い天気が続きます。


月曜日になると、西から高気圧に覆われて、
日本海側を含めて、広く晴れ。
火曜日から水曜日、日本の南の海上に予想されていた前線や低気圧は影響がほぼなくなりました。
太平洋側を中心に、

やや雲が多くなる程度となりそうです。