「暑さ寒さも彼岸まで」
この言葉を考えた人は本当に天才です。

地球温暖化で猛烈な暑さになっても、
秋分の日のころには、
たいてい涼しい風を感じられるようになります。

東京の旬ごとの気温の変化は、
1年のうちで最も下がり幅が大きくなるのは、
9月の彼岸のころ。
なお、最も上がり幅が大きくなるのは、春の彼岸の時期です。

日が差している時間の長さが影響しているのでしょう。

さて、昨夜は紀伊半島で線状降水帯が発生し、
猛烈な雨が立て続けに降りました。

秋雨前線はようやく本州の南に。
ほとんどの地域が、
秋雨前線の北側、秋の空気エリアに入りました。
夜にかけて、前線はさらに南に下がります。

停滞前線と天気の目安は、『七五三』です。
前線の北側300kmほどは、雨が降りやすいエリアです。
500kmほどまでは雲が多く、
700kmも離れてしまえば、晴れ間がのぞきます。

関東は前線との距離は午前中は300㎞以内ですが、
午後には、450kmほどまで離れるでしょう。

ただ、天気が回復してきても、

かわって寒気が流れ込むため、

急な雷雨には気をつけてください。

あすになると、大陸から乾いた空気を持つ高気圧がやってきます。


多くのところで待望の秋晴れとなりますが、
関東や九州南部では、雲の多い天気が続きそうです。

関東は、高気圧の縁をまわって、
湿った北東の風が吹き込むため、
夕方以降は、傘があったほうがよさそうです。

日曜日になると、
前線はさらに南に下がるため、前線からの距離が開きます。

雨雲の通り道は南海上に。


太平洋沿岸は雲が多めですが、晴れ間もあるでしょう。

来週水曜日になると、
新たな秋雨前線がのびてきます。


東北付近は、またこのタイミングで大雨のおそれがありますので、
気を付けてください。