もう8月も終わりだというのに、
夏真っ盛りの空です。

きょうも晴れて猛暑日になることでしょう。
体温並みの暑さを覚悟です。

そしてきょうも、地上の高気圧の位置取りがいまいちで、
安定した晴れとはいきません。

高気圧の縁をまわって、
湿った空気が流れ込んでいます。
①九州の西のルート
②太平洋沿岸のルート
③東北太平洋側に向かうルート
です。


加えて、西日本には、寒冷低気圧。
きょうは西日本太平洋側や東北太平洋側を中心に
特に不安定。
そのほか気温が上がると内陸部でも局地的に雨雲がわくでしょう。

あすも大気の状態は不安定です。
②のルートが、
西日本や東海の太平洋側にかかり、
雨の降る時間が長くなるでしょう。
③のルートは、やや北上して、
東北北部と北海道で雨が降りやすくなります。
①のルートもだんだん南に下がり、
九州や中国地方も午後は広く雨が降りそうです。



あさっては③のルートが、②のルートを吸収。
東日本付近は不安定な状態はしだいに解消に向かいますが、
発達した雨雲の通り道となる長崎の対馬付近は、
断続的に激しい雨が降ることになりそうです。

その後は、いったん高気圧が勢力を盛り返すため、
西・東日本は長い時間晴れ。
9月のスタートは猛暑です。
一方、北日本は前線の影響を受けることになりそうです。
なお、高気圧の勢力を強めるのが台風。


トリプル台風のうち、
台風10号はしだいに温帯低気圧に変わる予想です。
台風9号はきのうまでの予想より、
さらに先島諸島から離れて通るコースになったために、
沖縄は高波には注意が必要ですが、
大しけレベルは回避できそうです。
問題は台風11号、暴風域を伴って、9月1日金曜日ごろ、
沖縄に近づきそうです。

 

なお、私は気象予報士になり23年目、
この間、トリプル台風は頻繁に経験していますが、
4つの台風が同時に発生したのは、
2017年7月23日と2018年8月15日のたった2回だけです。
なかなか珍しいことなのです。

今、南の海上に発達しそうな雲がもう1つあります。
台風になったとしても、10号が消滅するので、
同時に4個にはならないでしょう。

遡ると、1985年の9月1日には、
1960年以来の“五輪台風”になっています。


次に新たにできる熱帯低気圧の動向にも気をつけましょう。

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コメントありがとうございます。
*今年は確かに寒冷低気圧が多いですね。
高気圧の縁辺で、渦循環が発生しやすい状況です。
台風ができると、高気圧が強くなってしまうので、
結果、猛暑が長続きしてしまいますね。
まだまだがんばりましょう。
*防災の日に、台風襲来…沖縄、備えをがんばっていただきたいところです。