北風がビュンビュン音を立てています。

初夏のこの時期としては珍しく、

きょうは都心からも、100km以上離れた富士山がよく見えました。

視界良好、気圧配置は西高東低です。

このあと高気圧に覆われ、

強い風もおさまってくるでしょう。

日差しの力で気温は上がりますが、

猛暑にはならず、比較的過ごしやすい一日です。

 

あすも晴れるところが多くなりそうです。

カラッと晴れたきょうよりは、雲は多めの空。

高気圧のふちをまわって湿った空気が流れ込む、

近畿や東海ではにわか雨があるかもしれません。

その後、日曜日にかけては晴れるところが多いのですが、

とてもとても心配になってきたのが台風2号です。

来週初めには、猛烈な勢力となって沖縄の南海上に達する予想になっています。

このあと来週前半、沖縄は台風の影響を長く受けるおそれがあります。

また、南の海上で例年より早く高気圧が強まる予想になっています。

こちらは台風の月別の平均的なルートです。

6月の点線のような経路をみますと、
沖縄付近を北上した後、東へ進路を変えています。

2号がこのような東へ転向するルートおそれもあるため、心配です。

なお、まだ、ただの計算値に過ぎませんが、日本モデルの計算値がこちら。

あくまで参考程度です。
沖縄のみなさんは台風に備えて準備を、

また九州や四国など西日本の太平洋側も、早い雨の季節に備えたほうがいいかもしれません。

シーズン初めの大雨の前に、対策の確認をお願いします。


台風の進路は、こちらで最新情報をご確認ください!

https://www.jma.go.jp/bosai/map.html#4/

 

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コメントありがとうございます。
*関東の雷雨についてです。
要因がいくつか重なりました。
①寒冷前線位相
寒冷前線は東へ抜けましたが、
その延長線上にあたるところ、
しっぽをのばしてみたところが、
大気の状態がまだ不安定なエリアです。
関東内陸部は、潜在的な寒冷前線にあたりました。


②寒気を伴った気圧の谷
地上気温が上がったタイミングで、
午後、上空に寒気を伴った気圧の谷が接近したため、
大気の状態がいっそう不安定になりました。
③風の収束
アメダスの風の様子をみると、
相模湾・東京湾を吹き抜ける南よりの風と、
茨城方面から吹き付ける北東の風と、
群馬方面の山から吹き下ろす北西の風が、
埼玉付近に集まっていることがわかります。

風が収束したことで、上昇気流が強められ、
雨雲が発達したと考えられます。
いずれの①~③も当日朝の段階で、
モデルが予想できていたので、発雷確率が高め、
警報クラスの大雨予想が出されていました。
*梅雨、今年は早い可能性もあります。
梅雨入りを決めるのは、
気象庁の週間予報の予報官なので、
なんともタイミングは難しいですが、
台風2号の進路次第では、
本州付近も雨が続くため、
大雨への警戒モードにするために、
梅雨入りを早めに発表するかもしれません。