けさは都心も雪が舞いました。

気象庁では雪ではなかったようで、まだ東京の初雪は観測されていません。

さて、あす~あさっては記録的な強さの寒気が襲ってきます。
ふだん雪が少ない地域も含めて広範囲で大雪のおそれがあります。
また、風も強く、猛吹雪になるところも出てきます。
立往生や交通・物流への影響、停電などに注意してください。
また、低温による水道の凍結・破損などライフラインに影響が出そうです。
いまのところ、雪のピークはあす夜~あさって朝、
寒気の底はあさって朝となる予想です。

実は今、1月13日の火災で、輪島や松江、潮岬の高層気象観測ができていません。

上空の気温の観測をどうするんだろうと思っていましたが、
輪島のみ、きょうから来月末まで手作業で観測対応することになったようです。
それだけ非常事態です。

まず、きょうは日本付近に3つの低気圧。


本州の南海上には、四国の南と関東の南東に低気圧があって東進中。
関東沿岸には、別に局地的な前線ができています。
きのうからけさにかけて、中国・四国の山沿いで雪が降り、
徳島県の山沿い、三好市内では9時で8cmの雪が積もりました。
ただ、昼前の段階で、西日本の雨・雪の範囲は狭まってきています。
このあといったん天気は回復しそうです。
関東は、南部を中心に雨や雪が降っています。
このあと、低気圧は陸地から離れて進む予想で、午後はやんできそうです。
そして、日本海にも、前線を伴った低気圧があって、
今夜、発達しながら北日本付近を通過します。
北日本を中心にしだいに風が強まり、低気圧周辺では大雪、猛吹雪のおそれ。



特に、北海道の太平洋側を中心に、落雷や突風、
湿った雪となるため着雪による停電などにも注意してください。

あすは、低気圧が東へ抜けて、強い冬型の気圧配置に。
全国的に風が強まります。
夕方以降、気圧の谷の通過に伴って、この冬最も強い寒気が流れ込む予想です。
あす夜~あさって朝が、一連の大雪のピークとなりそうです。
なるべくこの時間帯は外出しないようにお願いします。
輪島上空5500m付近-42℃以下の寒気が予想されていて、雪雲が発達しやすいです。
さらには、等圧線の湾曲がみられるように、
日本海でJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)が明瞭になる予想。
北陸~山陰付近で局地的な大雪になりそうです。
平地を含めて短時間で一気に積雪が急増する記録的な大雪パターンになりそうです。
朝の通勤時間帯はまだ雪は弱いですが、

帰宅時間には状況がかなり悪化しているおそれがあります。

帰りのことを考えて、安全な選択をお願いします。
特に、国道8号、9号付近は過去にこのケースで立往生が度々発生しています。
なお、JPCZの雪雲が流れ込む地域は、ブレがあると思っていてください。


また、ふだん雪の少ない九州や四国にも雪雲が流れ込みやすく、
警報レベルの大雪になりそうです。
平地でも雪が積もる予想です。
近畿や東海も大雪が予想され、
各空の便や新幹線など交通に広く影響が出そうです。
ビニールハウスの倒壊、着雪による停電などへ事前に対策をお願いします。

寒い中ですと充電も減りやすいです。

モバイルバッテリーの予備があるといいでしょう。


関東も、寒気を伴った気圧の谷が通過するタイミングで、
大気の状態が不安定になり、雪雲が発生する可能性があります。
都心も含めて、雪の降る時間がありそうです。

場合によっては、芝生などにうっすら積もることも考えられます。

あす日中の最高気温は、
寒気の流入が早い西日本や北陸を中心に、
きょうより大幅に低くなりそうです。
長崎や山口で3℃、福岡、佐賀、鳥取などで4℃の予想。
関東は、あす昼間はまだ気温が高めで東京は12℃の予想ですが、夜は急激に寒くなりそうです。

一連の寒気の底は、あさって朝となります。
上空5500m付近だけではなく、上空1500m付近の下層寒気も非常に強く、
つくばで-15℃、福岡-17℃、札幌-24℃などと、
統計でもっとも低い気温に匹敵するような強さの寒気が予想されています。
あさって朝の最低気温は-4℃以下のところが多く、
水道の凍結や破損、給湯器の故障など数日にわたって生活に影響が出るおそれがあります。
前日のうちに、対策をとっておきましょう。


あさって午後になると、九州や四国の大雪の峠は越えてきそうですが、
そのほかの地域はさらなる積雪の増加に注意。
猛吹雪も続く予想です。
木曜日午前にかけて、北陸や北日本では、大雪や猛吹雪に警戒です。
金曜日は、日本海と本州南岸、
2つの低気圧が列島を挟むように東進する予想です。
広く雨や雪が降りそうです。


土曜日からは、また冬型の気圧配置となり、
日本海側は雪の範囲が広がりそうです。
北陸や北日本ではまた大雪リスクがあります。