「富士の高嶺に雪は降りつつ…」

田子の浦からではなく、都心からの風景ですが…
きょうは空気がクリアで、富士山の様子がくっきりわかります。
一方、こちら石川県内の様子。
海沿いの街でも雪がどっさりつもりました。

今回、新潟や福島の山沿いでは記録的な大雪となっています。

日本海にはすじ状の雲がびっしりと広がっています。


特に、風の収束に伴ってJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)の発達した雪雲がみられ、
新潟県付近に次々と雪雲が流れ込んでいる状況です。
昨夜から福島や新潟県内には「顕著な大雪に関する情報」が出されました。
新潟・守門や長岡、福島・只見などで6時間で40cmを超える雪が降り、
24時間降雪量は1mを超える記録的な大雪になっています。
山形や新潟、石川県内で、大雪警報が出ているところがあります。


上空に寒気を伴った気圧の谷の通過に伴って、
雪雲が発達する状況が続いていて、
北陸や東北南部はこのあと夕方にかけてが1つピークに。
新潟県内では「除雪が困難となる積雪になる可能性があり、
交通障害が発生する可能性を考慮して不要不急の外出を控えるよう」

呼びかける情報が出されました。

立往生など交通への影響が心配です。
さらには、今夜遅くからあす明け方ももう一度ピークがありそうです。


すでに記録的な大雪になっているところも多く、
さらなる積雪の増加に警戒してください。
着雪による停電や、

北陸を中心に落雷や竜巻などの激しい突風などにも、引き続き注意してください。


さきほど松山から初雪の便りが届きましたが、
今回、四国や九州の山地でも雪が積もりました。
西日本の雪の範囲はしだいに狭まり、降り方も弱まりますが、
今シーズン初めて雪の積もったところも多く、
引き続き交通への影響や農業施設の管理などに注意してください。

けさは全国的に今シーズン一番の冷え込みとなり、
北海道・占冠では-24.3℃まで気温が下がりました。
前橋と熊本で初霜や初氷、東京、横浜、津、神戸、大分で初氷を観測しています。

あす朝の最低気温は、

けさよりやや高くなる予想ですが、
それでも平年に比べて大幅に低い状態が続く見込みです。
路面の凍結に注意してください。
岩手県と山口県内には低温注意報が出ています。
あわせて水道の凍結などにも注意しましょう。
さらに種子島・屋久島にも霜注意報が出ています。

あす日中は、気圧の谷が抜けて、
JPCZの雪雲もしだいに弱まってくるでしょう。

除雪作業は慎重に、屋根からの落雪にも

気をつけてください。


あさってになると、2つの低気圧が西から近づいてくる予想。
上空1500m付近-6℃以下の寒気は、北海道まで退きます。
南側の低気圧は九州付近から本州南岸を東進する予想で、
西から雨の範囲が広がります。


湿った空気が流れ込む南斜面を中心に、局地的に雨雲が発達しやすいです。
雷を伴って強く降る時間があるでしょう。
夜には東日本でも雨が降り出す予想。
積雪の多い地域では雪崩に注意してください。

 


木曜日、南岸を進む低気圧は北東進し、関東付近から北海道付近に達する予想です。
また日本海を進む低気圧からのびる前線が北日本付近を通過する見込みです。
広く雨が降り、北海道は雪になりそうです。

夜になると、冬型の気圧配置となり、
西回りで強い寒気が流れ込む予想です。

上空1500m付近-6℃以下の寒気は、
中国地方~九州北部付近まで南下する予想で、
しだいに降水は雪に変わってくるでしょう。
金曜日と土曜日は、冬型の気圧配置が強まります。
日本海側は北海道~九州まで雪が予想され、またJPCZが明瞭になる見込みです。
再び東北や北陸付近で大雪になりそうです。
JPCZの傾きが大きくなって角度がねてくると、中国地方でも降雪が強まり、
大雪になるおそれがあります。


日曜日になると、西日本の雪はおさまってきますが、
北陸から北の日本海側では、
山沿いを中心に月曜日にかけて雪の量がさらに増えそうです。