キーンと冷える朝です。

関東から西では軒並み今シーズン一番の冷え込みとなりました。
名古屋と高知では初霜と初氷、
大阪、奈良、滋賀・彦根、宮崎で初氷を観測しています。

西高東低の冬型の気圧配置は、西から緩んできているものの、
依然、北日本を中心に等圧線の間隔が狭く、
引き続き、北海道の日本海側には暴風雪警報が出ています。


JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)や上空の寒気を伴った気圧の谷の通過に伴って、
正午までの24時間降雪量は、
山形・肘折では67cm、北海道・芦別で47cmに及んでいます。
山形県内には大雪警報が出ています。
寒冷渦をまわる小さな気圧の谷が通過するタイミングで、降雪が強まっていて、
今夜もう一度雪が強まりそうです。
北日本の日本海側を中心に積雪がさらに増えそうです。


今夜、日本海のJPCZ付近で低気圧が発生する予想になっていて、
低気圧の接近に伴って、
上空1500m付近-6℃以下の寒気は東北付近まで退きます。
北陸や東北南部の平地では、降水は雨に変わってきそうです。



この日本海に進む低気圧が、
あす明け方ごろ東北付近を通過する予想です。
低気圧の北側にあたる北海道や東北北部では平地でも、
東北南部や北陸では山沿いで、雪が強まりそうです。
特に、すでに大雪となっている山形県の山沿いで短時間でさらに積雪が急増するおそれがあります。
交通への影響や停電に気を付けてください。
低気圧が東へ抜けた後は、また寒気が南下し、
北陸の平地でも降水が雪に変わってくるでしょう。
とけた雪が一度凍り、変わった雪質の後に新たに雪が積もることになるため、
雪崩や落雪などにも注意してください。
午後になると、東北付近の大雪の峠は越えますが、
北海道日本海側では断続的に雪が降りそうです。

一方で、沖縄付近には前線がのびてきます。
沖縄では激しい雨が降り、
九州でもしだいに雨が降り出すでしょう。

そして、この前線上に低気圧が発生し、
あさって土曜日、本州の南を東進する予想です。
さらに日本海で別の低気圧ができ、夜にかけて、北日本に近づきます。
全国的に雨や雪が降りそうです。
寒気が流れ込んできている状態で、
本州の南を低気圧が通過するため、
太平洋側も内陸部、岐阜県や山梨・長野県内などでは雪が降り、
積もるところもありそうです。
低気圧はきのうまでの予想よりも、やや北よりのコースをとる傾向になっています。
関東平野はほぼ雨となりそうですが、
低気圧が近づく前に局地的な前線ができ、先行降雨があると、
朝の気温の低い時間帯にあたるため、内陸部では降り始めは雪になる可能性があります。
また日本海の低気圧の影響で、
午後から日曜日にかけては、
東北北部や北海道渡島半島付近や太平洋側で降雪が強まるおそれがあります。
猛吹雪になるかもしれません。

低気圧が東へ抜けた後、日曜日には、冬型の気圧配置が強まり、
西回りで強い寒気が流れ込む予想です。
西・東日本には、今回の寒気よりも強いレベルの寒気が予想されています。
JPCZが予想され、北陸付近に発達した雪雲が次々と流れ込みそうです。
新潟・富山・石川・福井には、大雪の警報級の可能性「中」が出ています。
近畿北部、東海の平地でも雪が積もりそうです。
九州や四国の平地でも雪が降りそうです。
早めの備えをお願いします。


引き続き、北日本は風が強まり、猛吹雪のおそれがあります。


月曜日の午後から火曜日は、西から高気圧に覆われて、いったん天気は回復傾向ですが、
水曜日は、2つの低気圧が列島を挟むように東進する予想で、
広く雨や雪が降りそうです。
西・東日本は多くのところは雨となりそうです。