きょう、気象衛星がとらえた雲画像には、
冬の特徴的な雲が2つ。

まず、済州島の南西と屋久島の南西にみられる、くるくるとした雲。
これは「カルマン渦」です。
北西の風が島に吹き付けた時にできます。
そして、日本海とオホーツク海には、ハチの巣のような「ベナールセル」。
こちらも寒気の吹き出しに伴う雲です。
この雲の下では、対流が起きていて、
熱々の味噌汁の表面にも見られます。
参照:2022年1月13日

カルマン先生もベナール先生も偉大な学者さんです。

日本付近は、西高東低の冬型の気圧配置。


平地で雪を降らせる目安、上空1500m付近-6℃以下の寒気が北海道を覆い、
釧路では初雪が降りました。
東北の日本海側や北陸で雨の降っているところがあります。
また、全国的に北風が強まっていて、
きのう夜に近畿地方では木枯らし1号が吹き、
お天気相談所が開いたきょう発表されました。
東京では、最大風速7.0mで基準には届かず…
ここ数年、観測されない年も多いので、今年はどうでしょう?

午後も沿岸部を中心に風の強い状態が続きますが、
しだいに西から高気圧に覆われるため、収まってくる見込みです。
関東から西は晴れますが、
東海の沿岸には、しだいにシアーラインができる予想で、
沿岸部では雲が増えてくる見込み。

あすになると、高気圧の中心は東へ離れていきます。
東海~関東沿岸のシアーライン上に、低気圧が発生する予想で、
静岡県や関東の沿岸部では午前を中心に雨が降りそうです。


寒気が流れ込んできているうえに、北東からの風が吹き、冷たい雨に。
ほぼ気温は横ばいで、東京は13℃と12月並みの寒さに。

午後になると、上空に寒気を伴った低気圧が日本海から接近。
北陸・東北を中心に、大気の状態が不安定に。
急な強い雨、落雷、突風に注意。
北海道も別の低気圧が近づく影響で、雪や雨が降りそう。
西日本は、引き続き晴れるところが多いですが、
寒気を伴った気圧の谷の接近に伴って、
日本海側では雨の降る時間もありそうです。

あさってになると、低気圧は東へ抜け、再び北日本には寒気が流れ込む予想。
上空1500m付近-6℃以下の寒気が北海道をすっぽりと覆う予想。


また日本海にシアーライン、JPCZができる予想で、
北陸から北の日本海側では、断続的に雨や雪の降る天気に。
関東から西の太平洋側では、晴れるところが多くなりそう。


木・金曜日は、九州の南に前線がのび、九州や四国を中心に雲が広がります。
土曜日になると、南の前線上に低気圧が発生、
日曜日にかけて東進します。
太平洋側を中心に雨。
南から暖かく湿った空気が流れ込むため、
低気圧周辺では雨雲が発達しやすくなります。
陸地に近いコースを通ると、雨が強まるおそれもあります。