蒸し暑さが戻ってきました…

夏の雲が出ています。


台風11号は、猛烈な勢力で、明け方に北大東島のすぐ北の海上を通過しました。


北大東では、最大瞬間風速48.4mを観測。
台風中心付近の最大瞬間風速は75mでしたが、
今回の台風はコンパクトにまとまっていることに加えて、
大東島地方が進行方向の左側、

いわゆる可航半円にあたったことで、
気象庁の予想ほどの暴風にはならずに済んだと考えられます。
このあと夜のはじめごろ、沖縄本島に最も近づく予想です。


とはいえ、やや離れて通るので、
予想最大瞬間風速は35mです。

その後、台風11号は、南の熱帯低気圧をまわりこむように、
南西に進路をとり、先島諸島の南で動きが遅くなる予想。
915hPaまで発達する予想になっています。

高気圧が弱まったタイミングで、
3日土曜日ごろから北上を始めます。

パワーアップして4日日曜日ごろ、

先島諸島や沖縄本島に近づくことになりそうです。
東シナ海では、大回りの西よりのコースをとるのか、
小回りの東よりのコースをとるのか、
まだブレが大きくなっています。
日本のモデルは西よりへ、ヨーロッパ中期予報センターモデルは東よりへ…

東よりのコースをとると、影響が大きくなるため、
今後も進路をこまめに確認してください。
きのう発生した熱帯低気圧は、
いったん台風にまで発達する予想にはなっていますが、
台風11号との距離が縮まると、
吸収されるような形となり、衰弱する予想です。



さて、本州付近…
低気圧が日本海にあって、前線が東北付近にのびています。

今夜にかけて、低気圧が北日本に近づく予想です。


東北北部や北海道では、あす午前にかけて、激しい雨が断続的に降り、大雨になりそうです。


また、低気圧や前線に向かって、暖かく湿った空気が流れ込むため、
東海~九州も、引き続き大気の状態が不安定。
湿った風が山にぶつかる、南に開けた斜面で雨雲が発達しやすいです。
きのう夜遅くには、愛知県で猛烈な雨が降りましたが、
きょうも東海では、局地的に非常に激しい雨が予想されていて、
雨雲がとどまれば、猛烈な雨が降るおそれもあります。

あす日中になると、低気圧は東の海上に抜ける予想です。

前線は、本州付近をゆっくり南下する見込み。
北海道や東北北部は、前線が南に離れるにつれ、大雨の峠は越える見込みです。


一方、西・東日本には、前線の発達した雨雲がかかってくる予想。
東北南部~九州の広範囲で、激しい雨が予想されます。
あすも、特に、高気圧の縁辺をまわる湿った空気が流れ込みやすい東海付近で、
雨雲の発達に注意です。
非常に激しい雨や落雷、突風に注意。
なお、あすは、関東内陸部も激しい雨が降りそうです。

あさっても、前線は西日本の日本海側から東日本に停滞します。
東日本では前線付近で、西日本は前線付近に加えて、
湿った空気の通り道となる前線の南側で雨雲が発達しやすいです。
局地的な大雨に引き続き注意してください。


台風周辺の暖かく湿った南東風が吹き付ける宮崎や大分県内では、
地形の影響もあり、雨が長引きそうです。

土曜日になると、東日本では、
前線の活動がいったん弱まる見込みですが、
西日本は九州を中心に、いっそう大気の状態が不安定に。

台風11号は、あす以降、沖縄本島の南の海上を南西に進む予想です。
沖縄本島や先島諸島には、台風外側の雨雲、いわゆるアウターバンドの雨雲が断続的にかかり、
激しい雨が降りそうです。


しだいに勢力も強まるため、暴風にも警戒してください。
台風外側の雨雲がかかりやすい状態が続き、
土曜日後半からは、台風の北上に伴って、
先島諸島に、中心付近の発達した雨雲がかかってきそうです。
発達のピークを迎えた状態で接近するため、風もさらに強まります。
沖縄本島も、4日日曜日を中心に再び大荒れになり、5日月曜日まで影響が残りそうです。
台風が東シナ海のどのあたりを北上するのか、今後の注目ポイントです。