ムシムシするけど、明らかに猛暑は和らぎました。

あす朝にかけてがもっとも心配です。

九州~北陸を中心に大雨になるおそれがあり、
特に夜間、雨に対して地盤が強くない中国地方で集中的に雨が降ることになるかもしれません。
少しでも安全な場所で過ごせるよう、早めに避難と対策をお願いします。
そして、あす日中は、

新たに発生する低気圧が近づく影響で、

東北でも激しい雨になりそうです。

きょうは、北海道の東に低気圧が進み、前線が東日本から日本海にのびています。


日本海のキンク付近に向かって、非常に暖かく湿った空気が流れ込み、
西日本を中心に非常に激しい雨が降りました。
自治体の雨量計では、福岡・八女で1時間に90mmの猛烈な雨を観測しています。

前線は西日本ではゆっくり南下傾向。

九州北部~北陸を中心に断続的に激しい雨が降りそうです。
線状に雨雲が連なりやすい気圧配置です。


今夜には日本海に低気圧が発生する予想。


この低気圧とは別に、山陰の沿岸部にも、
上空の小さな気圧谷の通過に伴って、小さな低気圧ができる可能性があります。
山陰はもちろん、心配なのが広島県。
この小さな低気圧に向かって、

大陸方面からの西よりの湿った風と高気圧の縁辺の南よりの風が吹き込み、

2方向の風が合流することになりそうです。
豊後水道を湿った風が吹き抜けると、

雨に対して地盤が強くない真砂土壌の広島など、

瀬戸内でも大雨になるおそれがあるのです。


今夜遅くからあす明け方、ちょうど暗い時間に、

湿舌の南縁で雨雲が線状に発達する、

過去の災害パターンを示唆するような計算になっています。

この予想をみて、2014年8月を思い出しました。

予想雨量以上の大雨になるおそれもあるため、
夜間少しでも安全な場所で過ごせるよう、早めの避難・対策をお願いします。
なお、発達する雨雲の予想は、

位置も時間もずれる可能性もあるため、

周辺地域も気を付けてください。
前線から離れた近畿や東海など太平洋側の地域でも、
前線の南側、暖域内に入り、湿った空気の流入で雨雲が局地的に発達しやすいです。
きょうの関東は内陸部を中心に強い雨が降りそうです。

あす日中は、今夜日本海に発生する低気圧が、東北付近に近づく予想です。
いったん小休止となっていた東北北部でも、

また激しい雨が予想されます。


午後は、渡島半島や北海道太平洋側も雨が強まる見込みです。
前線の南側にあたる地域では、引き続き、湿った空気の影響で大気の状態が不安定。
局地的な大雨に気を付けてください。
夜になると、前線は太平洋沿岸まで下がる見込みで、西・東日本の雨は峠を越えそうです。
空気も入れ替わるでしょう。

あさってになると、前線は本州の南まで下がり、しだいに活動を弱める見込みです。
西日本には湿った空気が流れ込みやすく、やや雲が多めとなりそうですが、
広く日差しが戻る予想。

土曜日になると、前線を伴った低気圧が日本海に進んでくる予想。

西日本や北陸・北日本日本海側を中心に雨が降りそうです。
日曜日午前にかけて、前線は不明瞭になりながら、西・東日本付近を通過します。
全国的に雲が多く、雨が降るタイミングもありそうです。
月曜日は、晴れ間の出るところが多くなりそうです。
火曜日にかけて太平洋高気圧の張り出しは弱いため、

すっきり晴れというよりは雲が多めになりそうです。