まるで梅雨の晴れ間のような空。

予想より蒸し暑くなりそう…
 

台風4号の東側にあたる地域で、湿った空気が流れ込む状態が続き、
未明には四国で線状降水帯ができ、

顕著な大雨に関する情報が出されました。
事前の予想は出されず…

高知・須崎では、たった3時間で200mmを超える雨が降り、
高知県内では半日で350mmを超える大雨になっているところがあります。
降り始めからの雨量は、高知・窪川で580mmを超えました。

台風4号は、けさ長崎県佐世保市付近に上陸。

これに伴って、長崎や福岡、熊本など九州北部で猛烈な雨が降り、
記録的短時間大雨情報が相次いで出されました。
 

台風は9時に温帯低気圧に変わり、

九州は大雨の峠は越えていますが、
台風が運んできた湿った空気は残り、
また太平洋高気圧の縁をまわって湿った空気が流れ込む状態が持続するため、
低気圧の東側の地域を中心に、大雨の危険性は変わりません!
雨雲が発達しやすい状況が続きます。

このあと低気圧は太平洋沿岸を東へ進み、
四国や紀伊半島、東海を中心に非常に激しい雨が降りそうです。

太平洋沿岸で、
低気圧をまわる湿った南西からの風と太平洋高気圧の縁をまわる湿った南からの風が合流し、
線状に雨雲が連なりやすいです。
特に、夕方以降は、静岡県付近で雨雲が線状に発達するおそれがあります。
未明の高知のような降り方になるかもしれません。
暗い時間帯に、短時間で大雨になり、周囲の状況が悪化するかもしれません。
就寝前に、携帯電話を枕元に置くなど、自治体からの情報を得やすい状態にしましょう。

夜遅くになると、関東にも発達した雨雲がかかってくる予想です。

また、今夜にかけては、寒気が流れ込んでいる北日本でも、
局地的に雨雲が発達しやすい状況です。
短時間で降る大雨に気を付けてください。

 

あす未明から昼前にかけては、静岡や関東では、

湿った風が合流したり、湿った南よりの風が山に吹き付けるなどして、
同じ場所で雨雲がかかり続けると、記録的な雨量になるおそれもあります。

関東では、通勤通学の時間帯に雨のピーク!
予想雨量以上の雨が短時間で集中的に降ると、
交通に影響が出るかもしれません。
時間に余裕を持って行動し、交通情報を確認しましょう。
土砂災害や中小河川の増水・氾濫、低地の浸水などに警戒してください。

東北南部太平洋側でも、低気圧をまわる東よりの風が吹き付けて、

山沿いを中心に雨雲が発達しやすいです。

西日本は天気が回復しますが、

九州は湿った空気の通り道となり、局地的に雨雲がわきそうです。

引き続き、危険な場所には近づかないようにしてください。


あさってになると、
低気圧は陸地から離れますが、
前方の高気圧に阻まれて、関東の南東海上で動きが遅くなります。
関東や東北太平洋側の沿岸部では、湿った空気が吹き付け、
雨が断続的に降りそうです。

金曜日、日本海から新たに低気圧が進んでくる予想です。
この低気圧、台風3号から変わった熱帯低気圧由来で、
熱帯の空気を運んできます。
上空の大気の流れが蛇行し、まだどこに進むかわかりません。
北日本方面に進み、低気圧からのびる潜在的な前線が通過する可能性が高いですが、
別に太平洋側にも低気圧ができる可能性もあります。
土曜日にかけて雨が降りやすいのですが、
どこでどれだけ降るのかまだ見えません。
今後も天気予報を確認してください。

日曜日になると、しだいに高気圧に覆われて、
月曜日にかけて、晴れ間の出るところが多くなる見込みです。


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16時追記
昼時点での見立てよりも、
雨のピークが早まり、
発達した雨雲も海上を中心に通る傾向に変わってきています。
あす朝、通勤通学時に大雨の可能性は低くなってきましたが、
夜明け前までの暗い時間にピークになりますので、就寝時間帯の状況の悪化にお気をつけください。
なお、あす午後にもう一度雨の強まる時間があるかもしれません。