きょうは朝から雷雨。

通勤時間帯は弱まっていたものの、
油断できない空模様が続いています。

東京・練馬では1時間に44.5mmの激しい雨を観測しました。


5時には発達した雨雲は見当たらなかったのですが、
5時半には小粒ながらも発達し、7時にかけてみるみると!

このきっかけはどうやら風。
5時ごろから、急に風が都心で集まったのです。

上昇気流ができたのでしょう。

きょうはこうしたちょっとしたきっかけで雨雲がわき、
上空の風が弱いので、
ひとたび雨雲がかかり始めると、ほとんど動かずに、
強い雨を降らせ続けます。
10分で10mmの雨は、1時間続けば、あっという間に非常に激しい雨になります。
中小河川の増水や道路の冠水に注意です。
 

また西から近づいている前線や低気圧の影響で、
きょうは屋久島で猛烈な雨を観測しました。

西日本には、梅雨前線とは別に、局地的な前線がみられ、
この局地的な前線は夜には東海沿岸にのびる予想です。


活発な雨雲は東へと進んでくるでしょう。


そして、難しいのが、あすの関東の予報。
あす朝は、局地的な前線が関東付近にのびてきます。

このため、朝は雲が多く、雨の降るところがありそうです。
問題はその後…

きのうまでは、
千島の高気圧の北東風の影響で、
どんより低い雲が広がって、気温も上がらない、というシナリオでした。

でも、このどんより低い雲が広がって雨が降るときというのは、
地上付近の風向が北東で、

上空1500m付近や3000m付近の風向が南西風など合致していないとき。
きょうの最新の予想では、
あすの昼、地上も上空も北東風で揃っています。


このパターンは、経験上、日の高い時間は、晴れ間ものぞくことが多いです。


なので、あすのイメージは、
朝はどんよりパラパラ雨が降って、午後は雲が切れて晴れ間ものぞく…
という感じでしょうか。
夏至間近のこの時期は、日差しの力が強いです。
少し晴れ間が出ただけで、暑くなりますので、
脱いだり着たりできる服装がよさそうです。

あすは上空の寒気が抜けていくので、西日本は大気の状態が安定に向かいます。
雷雨はあっても、山沿いが中心になりそうです。


あさって金曜日は、
西日本の日本海側から雨の範囲が広がってきます。
土曜日、日曜日とゆっくり雨雲が東へ進む予想です。

来週は、太平洋南岸に梅雨前線が停滞する状態が続きそうです。
梅雨本番の空模様になりそうです。