きょうは西と東で空の色が全く違います。
西の空は遠くが霞み、雨柱が。
きょうは日本列島を舞台に、
暖かい空気と冷たい空気がせめぎ合っています。
そのせめぎ合いでできたのが、青い寒冷前線。
寒冷前線の東側は20℃前後あるのに、西側は冷気が流れ込んでひと桁!
ひと足先に冷気に覆われた福岡は、
日付が変わった直後の夜中19.2℃あったのに、急激に気温が下がっています。
このあと関東もぐっと冷えてきますので、
くれぐれも服装気を付けてください!
なお、気象庁のHPがリニューアルされたことで、
こんな10分値のデータも、グラフ作成もラクラク。
そして、きょうは気象観測において、大きな変化が!
アメダスの日照観測がなくなりました。
13時から、
気象衛星を使った推計気象分布により、
日照時間を割り出す推計値になりました。
上がアメダスの観測値、下が推計気象分布の推計値です。
実測値でないとなると、
解析雨量のように“約”とか“程”という扱いになるのかな…ややこしい。
一方で、アメダスでは、新たに湿度の観測が始まります。
これは、いわゆるゲリラ豪雨や線状降水帯による集中豪雨をもたらす、
雨雲の元=湿気を把握するために役立てられます。
さて、冷暖のせめぎ合いでできた雨雲、
今夜にかけて東日本・東北を通過します。
雷を伴ってザッと強く降ることもありそうです。
また、低気圧に近い北海道では降雪が強まり、
警報レベルの大雪になります。
強い風も伴って猛吹雪のおそれもありますから、警戒してください。
あすは、日本海側では朝まで雪や雨の降るところがありますが、
日中は晴れるところが多くなりそうです。
この時期本来の気温に戻りますから、
あす朝は冷えます。
暖かくしてお休みください。
その後、木曜日になると、九州の西に低気圧が発生。
西日本は天気下り坂です。
この低気圧、金曜日になると、上空の気圧の谷との結びつきが悪くなって、いったんうやむやになるのですが、
土曜日に新しい気圧の谷と結びついて、再び雨雲が発達する可能性があります。
金曜日から土曜日は、西から雨の範囲が広がってきて、土曜日は強く降るところも出てくるでしょう。
日曜日も、前線に近い太平洋沿岸で雲の多い天気が続きそうです。