どんよりくもり空。
耕したばかりの畑みたい。
穀物を植えるために畑に何本も作られた細長い山を、畝(うね)と呼びますが、
この雲、“畝雲”という別名もあります。
 
天気下り坂のサインで、
数時間後に雨が降り出すことがあります。
 
きょうの関東、午後は雨の降るところが出てきそうです。
そして、あすはじわじわと秋雨前線が北上します。
あすの夜からあさってにかけては、
日本海側を中心に大雨になるおそれがあります。
なお、このパターンは、
関東では南西からの風が箱根の山で吹き上げられて、
あまり雨が降りません。
通称“箱根ブロック”。
むしろ日差しが出て、猛暑になりそうです。
 
そして、まもなく4連休ですが…
前半2日の土日は、秋雨前線の影響を受けて、雨の降るところが多くなりそうです。
コロナ禍の今年は空前のアウトドアブームですが、
屋外での予定を組むなら、後半のほうがおすすめです。
 
ところで、きのうの記事で触れた熱帯低気圧、
きょう台風11号となりました。

このあとは西へ西へ進み、日本に影響はありません。
この進路をみていると、ラニーニャ現象の特徴を感じます。
 
ラニーニャ現象が発生しているときは、
台風の発生位置がやや西にずれ、進路も西へ西へ向かうことが多くあります。

これは、太平洋高気圧が西へ張り出すために、
通常なら、フィリピンの東海上で発生しやすい台風が、
フィリピン付近や南シナ海で発生しやすくなるためです。

なお、夏にラニーニャ現象が発生した2010年も、
南シナ海や東シナ海など日本の西を通る台風が多くなりました。
(デジタル台風より)
とはいえ、小笠原諸島の南の海でまったく台風ができないかと言われたら、
そうではありません…

梅雨から災害の多い今年、なるべく日本列島が高気圧の壁に守ってもらえると助かるのですが!
 
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