朝から降ったり照ったり変わりやすい天気の関東。

午後も、突然の雨に注意です。
きょうは風も強まります。

 

けさびっくりだったのが、全国の最低気温ランキング。

けさの最低気温が全国で最も高かったのは、新潟・糸魚川で30.9℃。
フェーン現象で北陸や山陰など日本海側を中心に夜通し気温が下がらなかったんですね。
なお、糸魚川は全国の最低気温の最も高い記録31.3℃を去年記録しているメッカ。


きょうは40℃を超えてくるところもありそうです。

北陸や北日本は記録的な高温に警戒です。

 

台風9号は、深夜に九州北部に接近。


長崎や佐賀など各地で風が吹き荒れました。
9号は遠ざかっていきますが、
依然、日本列島は、台風に向かう湿った空気の通り道。

ちょっとした風のぶつかり合いなどで、
ひとたび雨雲が発達すると、急成長してどしゃ降りの雨をもたらします。
空模様の変化に気を付けてください。

 

今夜以降、台風9号から変わった低気圧から前線がのびてきます。


この前線の東側にあたる日本列島には、
引き続き、雨雲のもとである湿った空気が充満します。
急な雷雨に注意したい状況が続きます。

 

そして、心配な台風10号。
進路が出るたびに西へ西へとコースが更新され、
どうやら台風9号と似たコースになる可能性が出てきました。


たとえ、上陸しないコースになったとしても、今回は猛烈に発達するため、
・暴風域が広く、影響範囲が大きい
・海域を進むことで、一向に勢力が衰えない
ことから、最大級の警戒が必要な状況は変わりません。
9号と似たコースとなっても、勢力は凄まじく、その影響力は9号の比ではないでしょう。
 

特に、台風の進行方向右側では風が強く吹く特性があり、
九州では記録的な暴風になるおそれがあります。

進路はまだブレ幅があるので、コンピュータの計算値の中心位置は、あくまで目安程度です。

進路にあたる沖縄・奄美、九州、中国・四国地方のみなさん、
きょう・あすのうちに、対策をしておくことが大切です。

とはいえ、具体的になにをすればよいのか…
簡単に列挙してみます。
・ハザードマップと避難所の確認
・懐中電灯や乾電池、充電器、調理の必要のない食料、水など非常用品などの買い出し

・農作物の管理

・側溝・排水溝の掃除、土のうの準備

・雨戸がない窓に飛散防止フィルムを貼る
・庭木の固定、自転車やごみ箱、植木鉢などしまう物と場所を確認
・断水に備え、水を確保するバケツや袋の準備
・マスクや消毒液、食料、充電器など避難所に持ち出す品の用意

・車のガソリンを満タンにしておく

特に、記録的暴風による大規模停電、飛ばされてくるものでの被害、

断水、物流のストップを想定しておきましょう。
準備は入念にしておいてほしいですが、購入は必要な分でお願いします。
自助・共助の気持ちで、乗り切りましょう。

 

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