空気しっとりの関東。
また1週間の間に紅梅も咲きました。
 
西日本に今シーズンダントツ一番の強い寒気が流れ込んできています。
日本海や東シナ海には、すじ状の雲がびっしり。
気象庁からはお知らせが出ました。
西日本の市街地でも雪が降り始めていて、
福岡と大分、熊本で初雪の便りが届きました。
福岡では、111年前の記録を更新して、観測史上最も遅い初雪の記録です。
広島・八幡では6時には0だった積雪が正午で16cmまで急増しています。

このあと徐々に強い冬型の気圧配置となるため、
さらに全国的に風が強まる予想です。
すでに北海道の一部と山口・福岡・長崎には暴風雪警報が出されていますが、
あす昼ごろにかけて、猛吹雪や暴風に警戒してください。
 
今回心配なのは、
今シーズンまだ雪を経験していない地域で、突然、大雪が予想されていること。
 
西日本は日本海側だけではなく、
太平洋側も雪が降り、積もるおそれがあります。
 
あす明け方にかけては、「西北西」の風。
西北西の風の時は、
関門海峡から瀬戸内海に吹き抜けやすいため、
愛媛〜徳島県付近で大雪になりやすいパターン。


東シナ海からも次々雪雲が流れ込むため、
長崎・熊本でも大雪のおそれがあります。
普段雪が少ない地域では、警報クラスの大雪になるおそれがあります。 
 
あす朝になると、今度は「北西」の風になります。
朝~昼ごろには、日本列島の“くびれ”ともいわれる若狭湾から濃尾平野に風が吹き抜けて、
三重北部や岐阜・関ヶ原付近で雪が降る可能性があります。
降り方によっては、東海道新幹線に遅れが出るかもしれません。

また、JPCZの発達した雪雲が、
しだいに山陰や北陸付近に向かう予想ですから、
数時間で一気に雪が増えたり、落雷・突風など不安定現象が起きたりするおそれがあります。

各地の大雪の峠は、あす昼過ぎには越えてくるでしょう。
 

かつて2014年12月にも、
西北西の風で発達した雪雲が流れ込んだ徳島周辺が記録的な大雪に見舞われました。


今回、四国は山地だけではなく、平地でも、
気象庁の予想降雪量以上に雪が降り、積もるおそれがあるかもしれないと思っていてください。


あすにかけて、車での外出は冬用タイヤが必須です。

こわいのは立ち往生に巻き込まれること。

暖をとる毛布やカイロ、携帯電話の充電バッテリー、
スコップや長靴、水分補給できるものなどを用意しておきましょう。

あす朝の通勤通学は余裕を持って、
情報をよく確認しましょう。

 

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