やや雲の多い冬らしくない空。
きょうはゆっくり天気下り坂です。
 
原因は「南岸低気圧」。
今週は、南岸低気圧が2度やってくる予想です。
南岸低気圧というと、太平洋沿岸を進み、関東甲信に雪を降らせることが多い低気圧。
 
甲府のコンピュータの計算値は、雪だるまマークが見られます。
 
まず、きょう今夜です。
西から雨の範囲が広がり、
夜遅く長野や山梨、関東内陸山沿いでは、雪になるところがあるでしょう。
関東平野部では雨となりそうです。
あす朝には、関東では雨は上がってきますが、
低気圧は日中、三陸沖へ向かって発達。
東北太平洋側では、まとまった雪になるおそれがあります。
また一度天気が回復した関東も不安定な空模様で、
午後、にわか雨やにわか雪があるかもしれません!
 
そして、次に南岸低気圧が予想されているのが、
センター試験前日の17日金曜日。
こちらも、東日本内陸部を中心に雪が降る可能性があります。
 
今のところ、翌18日に影響するほどではないと考えますが…
台風シーズンによくご紹介した、ヨーロッパ中期予報センターは、
18日土曜日に南岸低気圧を予想しています。
用心してみておく必要がありそうです。
 
このように、度々南岸低気圧がやってくるのは、
暖冬傾向の1つの特徴といえます。
 
東京は、まだ今シーズン、氷が張っていません。
これまで初氷の最も遅い記録は、1月13日。
今シーズン、最も遅い記録を更新することになりました。
 
なお、これまでの史上最も遅い記録の年、2015~2016年は、
今シーズンとよく似ていて、
12~1月半ばまで暖かい日が多くなりました。
が!
2016年1月下旬になって、突如、強い寒気が流れ込んで、
沖縄でも雪が降る事態になったんです。
 
忘れたころに、寒気や大雪がやってくる可能性もありますから、
まだまだ油断禁物です。
 
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