仙台はきのうからの雪で銀世界。

今シーズン初積雪を観測しました。
例年よりひと月も遅い便り。

昨夜からけさにかけての冷たい雨や雪で、
関東平野を中心とする東日本内陸部には、
大きな冷気のドームができました。
夜間の北西風で冷気ドームは都内まで拡大。
このため都心はさむーい朝を迎えています。

きょう予想が難しいのは、昼前後の雨のピークで、
この冷気ドームの破壊があるかどうかということ。

今、上空には、
南からの暖かな空気が流れ込んできていますが、
関東内陸部の冷たく重い空気の上に乗り上げてしまっている状態です。
地上で南西の風が吹いているのは沿岸部のみ。
上空1000m付近では一律暖かな南西の風です。
寒冷前線の通過による激しい雨で、この冷気ドームが破壊されれば、
午後は気温がぐっと上がるでしょう…
逆に、破壊されなければ、関東は10℃前後の寒さとなりそうです。

ちなみに、12月2日は、激しい雨により、冷気ドームが破壊されて南風が入ったパターンでした。
参照:2019年12月2日
一方、冷気ドームが壊れずに寒いままだったのが、12月17日。
参照:2019年12月17日
とても予報が難しいパターンなので、
きのうは放送でも、
関東が“暖かくなる”ことを主軸に置いた解説は敬遠…

いずれにせよ、きのう予想されていた東京17℃はまず難しいでしょう。
暖かくしてお過ごしください。

春に向けてこの気圧配置は増えてくるため、
気をつけて予想しなければいけません!


今夜にかけては、
全国各地で西よりの風が強まりますから、
引き続き、飛ばされてくるものなどに気をつけてください。
北日本では、あす午前中も風の強い状態が続くでしょう。
 
その後、心配なのが、2020年最初の3連休の天気。
低気圧が日曜日に南岸を通過し、
その後時間差で月曜日に日本海から低気圧がやってきます。
太平洋沿岸部は強い雨が、東日本山沿いの内陸部は雪が降りそうです。

その後、火曜日以降は、
冬型の気圧配置が今シーズン1番長続きしそうです。
毎年、成人の日あたりに寒波が来ますが、
今シーズンも遅ればせながらの冬将軍到来の気配です。

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いつもコメントありがとうございます!
*特に西日本には、
全くと言っていいほど、寒気が入ってこない冬ですね。
気圧配置も春っぽくなったり、晩秋っぽくなったり、
予報も本当に難しいです…
景品、消耗品や備蓄品でよかったのではないでしょうか!?
 
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