ものすごい雨です。
1時間に20mmレベルでも、道路は一面水たまり、車が跳ね上げる水しぶき。
レインブーツで出勤です。
 
きょうは、関東を中心に長時間大雨が続く予想です。
また、午後は東北太平洋側にも大雨の範囲が広がります。
 
紀伊半島付近の低気圧に向かって、
南から湿った空気が流れ込み、また東側からは台風21号由来の湿った空気が流れ込んでいます。
さらに上空には寒気も流れ込んでいて、
東日本は大気の状態が非常に不安定!
image
きのう心配していた湿った空気の合流地点は、千葉沖に。

低気圧の東側で湿った空気が集中していて、

さらに北東からの風と東よりの風が収束していることで、
南北に雨雲が連なっています。
千葉県に、南から次々と発達した雨雲が流れ込んでいて、
千葉・鴨川で1時間に85.5mmの観測史上最大となる猛烈な雨を観測したほか、
複数の地点で非常に激しい雨を観測しました。
一部線状降水帯が発生しているようにみられます。
 
千葉県内は、すでに台風19号のときよりも雨量が多くなり、
土砂災害の危険度が非常に高くなっています。
また千葉に加えて、埼玉や茨城県内でも、川の氾濫の危険度が高まっています。
近くの川が薄紫色になったら避難です。
 
洪水警報の基準が下がっていることもあり、
指定河川の入間川流域も警戒情報が出されました。
このあと氾濫危険水位に達するおそれがあります。

関東ではこのあと夕方にかけてもしばらく南から活発な雨雲が流れ込む予想です。
千葉沿岸に線状降水帯ができるおそれもあります。

関東南部と茨城、栃木県、福島県内では、1時間50mmの非常に激しい雨が予想されています。
またこの雨雲のなかに、
線状降水帯ができれば、猛烈な雨になるかもしれません。
 
これまでの雨量が特に多くなっている千葉県に加えて、
台風19号の被災地では、再び川が氾濫するおそれがあり、また新たな土砂災害が発生するおそれもあります。
雨雲の動きとともに、危険度分布をしっかり確認しましょう。
 
東京の最高気温は15℃台、
安全な場所で暖かくしてお過ごしください。
福島や宮城県内では、暗くなってから、
雨雲の通り道になり、明け方にかけて激しい雨が予想されます。
暗い時間帯に状況が悪化するおそれがありますから、自治体からの情報に注意していてください。
 
あす日中は、関東・東北太平洋側とも、天気は回復に向かいますが、
ピークから時間が経って、川が増水・氾濫することもあります。
 
こちらは台風19号襲来時の阿武隈川流域の雨量の変化と川の水位をまとめた図。
(国土交通省HP)
雨のピークが12日22時ごろだったことに対し、
近くの観測所の水位は13日5時にピークを迎えました。
宮城県吉田川でも、雨と水位のピークが4時間もずれました。
川の上流で降った雨が加わるためです。
あすもしばらくは警戒です。
来週前半にかけては大雨の心配もなく、ようやくほっとできる天気となりそうです。
  
・・・・・・・・・・
コメントありがとうございました!
本業がドタバタで、
通勤タイムやお昼休みの隙間時間を使っての記事更新ですが、
メッセージいただき、励みになります。
がんばります。
 
・・・・・・・・・・

◎気象の解析・解説力UPのためのチャリティーメールマガジン

◎朝日新聞デジタル『&TRAVEL』寄稿記事

https://www.asahi.com/and_travel/20190913/137048/

外部の画像
気象予報士が紹介!  台風の秋に旅行で失敗しない三つのポイント | 朝日新聞デジタル&TRAVEL(アンド・トラベル)
秋は「台風」「竜巻」「雷雨」が発生しやすい季節です。トラベルがトラブルにならないよう、未来の先読み情報をしっかりキャッチして旅に出たいもの。「私たち人間は天候を変えることはできませんが、天候にあわせて...
www.asahi.com