15時半、群馬・埼玉・東京・神奈川・山梨・長野・静岡の1都6県に
大雨特別警報が発表されました。
これらの地域に大雨特別警報が出されるのは初めてのことです。
台風の北東側に、局地的な前線ができていて、
台風接近前から大雨になっています。
降り始めからの雨の量は、
神奈川・箱根で800mm、静岡・湯ヶ島で700mm、
埼玉・浦山で500mmを超えてきました。
 
また、東北も秋雨前線の影響で大雨になっています。
台風19号は、非常に強い勢力を保ったまま、
このあとまもなく静岡~神奈川に上陸する見込みです。
 
今回は首都圏を襲う台風、
一番怖いのは、暴風と川の氾濫です。
 
まだカーテンが空いている家は、ただちに閉めてください。
もう外に出ないでください。
停電のおそれがあります、懐中電灯は手元にありますか。
携帯電話のフル充電できていますか。
炊飯をしておき、常温で食べられるものを出しておきましょう。
1階に通帳やアルバムなどの紙類、パソコンなどの電子機器はありませんか。
 
今回、山沿いで大雨になっていて、
このあと下流にどんどん雨が流れ込んで、市街地の川で水位がぐっと上昇してきます。
ダムの放流が行われると、大きな河川も氾濫のおそれがあります。
こちらの図で、
近くの川の色が薄紫色になったら、ためらわず、直ちに身の安全を確保してください。
川が氾濫したり、堤防が決壊したりするおそれがあります。
なお、中小河川が紫に、大きな川が黒になったら、すでに氾濫発生のため、
避難すること自体が難しくなります。
 
建物の2階以上の安全な場所でお過ごしください。
 
なお、“NHKのニュース防災アプリ”をダウンロードしておくと、
停電しても携帯アプリで動画ニュースを常に見ることができて便利です!
 
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19時追記
大型の台風19号は、
19時前に中心気圧955hPaの強い勢力で静岡県の伊豆半島に上陸しました。
引き続き、暴風や大雨による川の氾濫などに警戒してください。
 
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20時追記
新たに、宮城、福島、新潟、茨城、栃木県内に大雨特別警報が発表されました。
これで12の都県に出されていることになり、
去年の西日本豪雨を上回る広範囲に発表されたことになります。
東北や北陸は、前線ですでに大雨となっていて、
このあとさらなる雨量の増加が予想されます。
厳重に警戒し、
今夜は崖や川から離れた部屋でお過ごしください。
 
想定以上に雨がひきません。
ダムの緊急放流も相次いで行われています。
あす、雨が止んでも、まだ下流で川の水位が上がり続けるおそれもあるため、
すぐに外出するのは危険です!
 
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24時半追記
新たに岩手県に大雨特別警報が出されました。
大荒れの天気の中心は東北へと移っています。
関東甲信では、大雨特別警報から大雨警報にレベルは下がっていますが、
引き続き、警戒レベル。
あす朝も吹き返しの風が吹きます。
川の水もなかなかひきません。
危険な場所には近づかないようにしましょう。
 

 

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