敬老の日のきのう、息子はせっせと作品づくり。

紙のカップに画用紙を貼り、
スポンジを中に詰めて、中に造花を入れていきます…
いっさい手伝わずに、自由な発想で、好きな本数を生けていきました。
私のラッピングの仕方がいまいちですが…
彼はコスモスが気に入ったようです。
「ばあばが好きかと思って…」
だそうです。
渡せるのは、今度の3連休になるかなぁ。

今週は天気がいまいちです。
まず、あす。
南から前線が北上する影響で、
関東沿岸部を中心にまたも土砂降りのおそれがあります。
きょう中に雨対策をおこなっておきたいところです。

北風が吹き込んで、ぐっと気温が低下します。

きょうは8月並みの暑さ、あすは10月並みの肌寒さ。
気温のギャップで、体調崩さないようにしましょう。
あすは長袖をご準備ください。

続いて、木曜〜金曜。
北海道の2000m級の山に雪を降らせるような寒気が流れ込みます。

大雪山系旭岳は、今シーズン初めて雪を冠ることになるかもしれません。

紅葉狩りを予定している方は注意!
平野部も急激に深まる秋に気をつけてください。
『暑さ寒さも彼岸まで』
よくできた言葉です。

そして、週後半のカギを握るのが、熱帯低気圧です。


最近また気象関係者の中では、
『モンスーン渦』がにわかに話題になっています。

私が最初に、モンスーン渦の言葉を教わったのは、2006年だったでしょうか。
最近、注目されたのは、2014年、2016年です。

モンスーン渦(Mon-soon Gyre)は、
アメリカ気象学会の気象辞典の定義によれば、
「北太平洋西 部の夏季のモンスーン循環で、
1.非常に大規模な(最も外側の等圧線は直径2500km に達する)ほぼ円形の地上低気圧の渦
2.雲バンドは地上低気圧中心又は 渦中心から離れた東縁部から南縁部に存在
3.寿命は比較的長い(約2週間)」
ものです。

この渦循環の周りで、台風が立て続けに発生したり、
南海上が通常とは違う大気の流れとなり、進路予測が難しくなる特徴があります。

そして…今回。
先週、一時台風候補となった南海上の大きな大きな低気圧性循環、
水平スケール3000kmに及び、モンスーン渦といえるものに。
 
東の雲の塊は、きのう朝、千葉に接近しましたが、
西の雲の塊が、次の3連休に向けて、沖縄~西日本に接近する可能性が出てきました。
この海域なら、台風にまで発達する可能性があるでしょう。

ちょうど列島には秋雨前線も停滞しています。
東北なとでも大雨になるかもしれません。
ヨーロッパ中期予報センターの計算値は、熱帯低気圧自体を東北に接近させています。

なお、進路の予測が難しいのが、モンスーン渦。
コースもタイミングもまだまだずれる可能性があります。
常に最新の気象情報を得て、旅行や外出は、慎重に判断するようにしてください。
 
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