現実になってしまいました。
災害のにおいがしたきのうは、
1年以上凍結していたツイッターを立ち上げました…
明け方、重大な災害が起きるおそれが著しく高まっているとして、
台風であれば数日前からニュースや情報番組で題材的に伝えるのに
前線の豪雨の場合は、天気コーナーなどで
ほかのニュースが優先され、
半日~数時間前にしか伝えられないことが多いジレンマ。
悔しい気持ちが強くて、
今回のように教科書的に危険なパターンのときは、
時間を割いて伝えるべきだという話をきょうは報道局内で訴えました。
きのうの計算値どおり、元台風11号由来の湿った西風と台風12号由来の湿った南西風の合流点にあたる
九州北部で雨雲が停滞。
前線の南側にできた湿舌の南縁で、
線状降水帯が2本でき、発達した雨雲が次々と流れ込みました。
明け方は、佐賀で1時間に110.0mm、佐賀・
長崎・長浦岳で1時間に92.
佐賀県内では記録的短時間大雨情報が相次いで発表され、
佐賀・福岡・長崎県内に、大雨特別警報が出されました。
おとといの降り始めからの雨量も記録的なものになっていて、
長崎・平戸ではすでに500mmを超えています。
佐賀・福岡・長崎県内では、
今回、前線上の雨雲は、
きょう夕方以降はいったん弱まる傾向ですが、
あす朝、また非常に激しく降りそうです。
さらに雨量が増えるため、土砂災害や川の氾濫、
このあと特別警報が解除されたとしても、
引き続き警戒レベルの雨は断続的に降ります。
きょう非常に激しい雨が降ったのは、
神奈川・箱根では1時間に77.5mmの非常に激しい雨を観測。
発達した雨雲がかかった静岡・三島では、
また南東からの湿った風が吹きつけて雨雲が停滞した岩手県内では
このあとも前線に向かって、
前線付近と前線の南側にあたる地域は急に激しい雨が降るおそれが
日本海の低気圧は閉塞しながら日本海を進み、
低気圧付近や閉塞点の近くでは、雨雲が発達しやすいため、
あす、九州北部には未明から朝にかけて、
また発達した雨雲が次々と流れ込み、
線状に雨雲が連なった場合には、猛烈な雨が降ることも!
夜明け前に再び状況が悪化するおそれがあるため、
あらかじめ指定された避難場所へ向かうことにこだわらず、
川や崖から少しでも離れた近くの頑丈な建物の上層階に避難するな
安全を確保することが重要です。
危険な場合には、
すでに500mmを超える大雨になっているところもあるなか、
あす一日で、
また長崎県内で最大300mm、佐賀県内で最大200mm、
発達した雨雲は、山口や広島など瀬戸内にも流れ込む予想になっています。
普段、災害が起きないと思われているような場所でも警戒してください。
あす午後になると、
雨が小康状態となっても、
あさって明け方に、
また九州北部にまた発達した雨雲がかかる傾向に
あさっては、九州北部だけではなく、
西日本や北陸・
というのも、今度は西に進んだ台風12号が運んだ湿った空気が、西風にのって流れ込んでくるためです。
土曜日にかけて、前線は同じような場所に停滞する予想です。
ここで心配なのは、
雲がまとまり始めると、
台風12号由来の南西からの湿った空気とまた合流して、
大雨の長期化につながるおそれもあります。
前線の活動は強弱を繰り返していて、
しばらく周期的に活発化するおそれがあります。
今をしのげば…
ではなく、継続して見通しを立て、くれぐれも安全な場所でお過ごしください。
「重大な災害のおそれが著しく大きい」という状況ではなくなったとして、
大雨特別警報は解除されましたが、