台風は関東の東の海上に抜けました。
とはいえ、湿気でもわもわの朝。
台風一過とはかけ離れた空です。

きょうもまだ急な激しい雨に要注意。
いったん晴れ間が出ても、
突然、大粒の雨が叩きつけてくることがありますから、
空模様に注意するとともに、
小さな川や用水路など危険なところには近づかないようにしてください。

それにしても、昨夜は、
シビれる時間に台風発生の一報が入ってきました。

NHK『ニュース7』は19時ちょうどから始まりますが、
台風3号の位置情報が届いたのが、18時59分51秒。
進路予想のCGが作画できたのが19時00分15秒…

19時の番組あいさつを挟んで、冒頭から、
無事、台風進路図を放送することができました。

私はこれまで、
4チャンネルに4年、
5チャンネルに10年勤務しましたが、
1チャンネルの、
何としてでも速報で突っ込もうという情熱は格段に違う…
防災報道機関の力を見た気がしました。
 
きょうは九州南部で非常に激しい雨が降りましたが、
あすにかけて、この雨雲が東へ移動します。
今夜遅くは四国~紀伊半島で、
あす明け方は東海、
あす朝から昼前は関東に、活発な雨雲がかかります。
沿岸部を中心に、どしゃ降りになるかもしれません。
そして、同じ昼ごろから、
北陸付近にも活発な梅雨前線の雨雲が流れ込みます。
梅雨前線はあす午後、日曜日、月曜日と、活発な状態が続き、
北陸~中国・九州北部を中心に、
警報レベルの大雨になりそうです。
特に、九州北部と中国地方が心配です。
 
というのも、
フィリピン近海でまだポコポコと熱帯低気圧の雲が発生していることが気がかりなのです。
熱帯の湿った空気が、
高気圧のふちをまわって南から流れ込み、
西からは東南アジアモンスーン由来の湿った空気が流れ込み、
九州北部付近で合流する可能性があります。

雨雲が発達しやすく、
同じ場所にとどまりやすい危険なパターンになりそうなのです。
おととしの九州北部豪雨を思い出す気圧配置。
 
いずれの地域も、
土の中の水がひかないうちに、また大量の雨が降り注ぐことになりますから
くれぐれも気をつけてください。

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コメントありがとうございます。
さすが、お詳しいですね。
気象庁からは、写真にもありますように、
発生報といって“台風3号が発生しました”というように情報が入ってくるので、
発生と言うことに慣れてしまっているのかもしれません。
貴重なご意見ありがとうございます。