久しぶりに傘を出しました。
久々過ぎて、探すのに時間がかかりました。
東京は午前中にパラっと雨が降り、16日ぶりに降水を観測しました。

きょうは西・東日本は広く雨や雪。
太平洋側に長く前線がのび、低気圧が発達しながら東へ進む予想です。
関東に雪をもたらす、いわゆる“南岸低気圧”です。

関東はいったん午後は雨は止みますが、
夕方からは再び降り出す雨は、しだいに雪に変わります。
都心も含め平地でも広く雪が降り、積もりそうです。

きのうもお伝えしましたが、低気圧が発達するときは、
予想以上に降水の範囲が拡大し、
予想以上に降水が強まり、
予想以上に気温が下がって、
予想以上の大雪になることがあります。

気象庁は、朝の情報から昼の情報で、雪の見積もりを上方修正しました。
タイトルを、雪、から、“大雪”とし、
23区で積雪の可能性を、低い、から、“1cm程度”としました。

ただし!
場合によっては、23区内も世田谷や杉並を中心に積雪1cmでは済まない可能性もあります。
 
降水が強まる21時前後は、
融解熱で気温が急激に下がって、一気に積雪が増えるおそれがあります。
この時間帯の降水量はモデルによって異なりますが、4~8mm。
つまり、悪い条件がすべて重なってしまうと、
積雪が4〜8cm程度まで増えるポテンシャルがあるのです。
 
あす朝の関東は0℃前後まで冷え込むところがほとんどです。
夜間の積雪や路面凍結で、あす朝の交通に影響が出るおそれがあります。
ちょうど関東は私立中学の入試がピークを迎える日です。
時間に余裕を持って、また、情報をよく確認してお出かけください。
 
あすは、西・東日本太平洋側では天気が回復しますが、
心配な地域は日本海側、
山口~島根、愛媛~高知付近と
北海道です。
朝は山陰沖で雪雲・雨雲が発達する予想です。
山口~島根、愛媛~高知付近は、山沿いを中心に急に雪が強まる可能性があります。
また、午後は北海道の南部で風が強まって、猛吹雪のおそれがありますから、警戒してください。
 
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20時追記
関東のレーダーには、ドーナツ型のエコー“ブライトバンド”が見られます。
ブライトバンドは、上空で雪が降っていて、
地上に落ちてくる間に溶けて雨になっているような時に見られます。
 
きょう日中、気温が予想以上に上がったために、
最新の見解としては、
このあと低気圧発達による気温下降を加味しても、
広範囲での積雪にはならない見込みです。
都心も雪になっても積もることはなさそうです。
NHKでは、放送で“大雪”の表現は取りやめました。
 
ただ、あす朝は路面の凍結が予想されますので、
引き続き、時間に余裕を持って、
車、バイク、自転車などの走行はいつも以上に慎重にお願いします。