今週は一気に寒くなりましたね。
風邪っぴきには身にしみる冷え込みです。

一向に黄葉しないイチョウは、やはり塩害の影響でしょう。
 
きょうは函館で初霜と初氷の観測がありました。
初霜は、140年以上続く観測で、2番目に遅い記録でした。
 
今は、二十四節気をさらに細かく分けた“七十二項”で、『地始めて凍る』。
日ごとに寒さが増し、大地が凍り始めるころ。
例年ですと、関東内陸部の霜の便りと時期があうのですが、
今年は季節の歩みが遅れています。
 
ただ、そんな北の大地にも、きょうからあすは雪が降り、
週末にかけて、大またで季節を進むことになりそうです。
冬支度、しっかり進めてください。
特に心配な気圧配置が、土曜日。
日本の南岸を低気圧が進む『南岸低気圧型』となります。
 
冬本番にこの気圧配置が現れると、関東は大雪に見舞われます。
まだ11月なので、さすがに雪にはなりませんが、
気持ち的にも憂鬱になる凍えるような雨になるかもしれません…
 
そして、この『南岸低気圧型』の気圧配置、
今シーズンは多くなるかもしれません。
 
先日発表されたエルニーニョ現象の影響です。
エルニーニョ現象は、ペルー沖の海水温が高くなる現象ですが、
はるか南米の海水の変化が、世界的な気候に影響を与えることがわかっています。
 
日本の場合は、季節が弱まる傾向。
冬は、西・東日本を中心に暖冬傾向になります。
 
暖冬=雪が少ない
というイメージになりますが、
暖冬傾向ということは、冬型の気圧配置が長続きしないということになります。
 
2年前のエルニーニョが起きていた冬は、
西高東低の冬型になっても、北日本が中心で、
すぐに冬型はゆるんで、南に低気圧が発生するパターンが続きました。
先に発表された「寒候期予報」で、
気温が高めの一方、日本海側は降水量(=降雪量)が少ないのに、太平洋側で多い予想になっているのはこのためです。
今シーズンも、何度か関東は大雪に見舞われることがあると思っていたほうがよさそうです。