きのう夕暮れ時、街のあちらこちらで、
携帯を北の空に向ける人の姿が…
「ラピュタだ…」なんて声も。
 

積乱雲は、どんどん空高く成長して、

対流圏界面という空の天井にぶつかると、
上には行けず、そこから横に広がっていきます。
竜の巣!?
気象用語では、かなとこ雲です。
かなとことは、鉄床=金属を加工するときに使う作業台。
この形に似ていることに由来します。
 
かなとこ雲の下では、雷が起こり、竜巻やダウンバーストなどの突風が発生しやすくなります。
 
栃木・茨城方面の雷雲でしょうか。
“雲間雷”といって、雲の中が5〜6秒に一回、ネオンのように光っていました。
これこそ、竜のように激しく轟く雷の巣窟です。
夜8時半過ぎて、あたりが完全に暗くなっても、
まだ遠くにキノコのようなこわい雲が光っていました。
雷3日といいますが、きょうも酷暑と雷雨がセットの天気です。
関東内陸部や東海では、きょうも40℃に迫る暑さ、
そして、昨夜は関東北部どまりでしたが、今夜は、市街地でも激しい雨が降る可能性が高いです。
 
また、秋雨前線が停滞する北陸や東北は、断続的な激しい雨にお気をつけください。
きょう昼頃にいったん弱まっても、あすまた雨が強まる予想です。
なお、秋雨前線は今週末には、
ぐっと南下して、涼しい秋の空気のエリアが広がってくる予想です。
二十四節気の“処暑”が過ぎました。
猛暑はもうしばらくの辛抱です。
 
そして、けさの天気図で注目したいのは、
画面右下の“L”、低圧部です。
少しずつ、雲が集まってきました。
きょうの海外モデルでも、
台風らしき熱帯擾乱が予想されています。
アメリカNOAAは、きのうの予想より東よりをたどって、
9月4〜5日ごろ、関東東沿岸から東北沿岸を北上。
 
ヨーロッパ中期予報センターは、西日本の南海上に達しています。
まだまだ先の予想なので、コースもバラバラ。
ただ、9月初めの週に、
なにやら日本に台風らしきものが接近する可能性がある、ということは言えそうです。
しばらく動向を追いかけます。
 
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15時追記
都心から見ると北の空に積乱雲が発達してきました。
このあと埼玉の市街地や東京都心でも、激しい雷雨のおそれがあります。
帰宅時間にかけて警戒してください。
 
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コメントありがとうございます!
“ばんがれ”は、あるあるなんですかね?
小さい頃は、おのおの個性が強く、それぞれ得意分野の伸びしろがすごいですよね。
うちの息子の場合、新幹線路線図から発展して、今やほとんどの都道府県を言えるようになりました。地理、物理、科学の分野、のばしたいものです。
学校で一律同じような教育を受けるようになっても、個性を大切にしたいなぁ。
それにしても、西日本豪雨が運動会の開催時期にまで影響しているとは、驚きました。