終戦記念日、正午の空。
目をつぶった後、
見上げた空が青くて、あおくて、うれしかった…
私たちは、幸せだ。

台風15号は、当初の予想と反して、勢力を維持したまま、
午前3時前に、宮崎県日向市付近に上陸しました。
台風が上陸した九州のほか、
台風がまとった熱帯由来の湿った空気が南東風として流れ込んだ高知〜三重〜愛知県内でも雨雲が発達しました。

このあとは朝鮮半島付近で、
熱帯低気圧に変わる見込みですが、
心配なのが、その後、東に進路を変えること。
きのうまでは、台風の予報円は、
朝鮮半島に達したあと、西に進んでいたのですが、
180度違う方向へ…
日本海に入るとなると、
熱帯低気圧に変わるとはいえ、湿った空気が持続的に流れ込みます。
これは非常に厄介なパターン!

というのも、ちょうど北日本から前線がおりてくるタイミングだから。
前線の北側には寒気、
南側には熱帯由来の暖気で、
前線の活動が非常に活発になる大雨パターン。
災害のにおいがします…

今夜遅くからあすにかけて、
北海道〜東北〜北陸、
日本海側を中心に、危険な雨の降り方になりそうです。

特に、秋田県周辺は、

ピンク色の東西にライン状に連なる“線状降水帯”が発生する予想で、警報クラスの大雨になるおそれがあります。
秋田県内は、今年5月にも記録的な大雨になりましたが、
今回もそれに匹敵するか、上回る雨の量になるかもしれません。
暗い時間に急激に状況が悪化するおそれがあります。
 
そして…
8月に入って量産されている台風ですが、
このあと沖縄近海の熱帯低気圧(図のd)が台風になる予想に変わってきました。
発生すれば、台風18号です。
例年ですと、18号って、
秋に来る台風なんですけどね…
 
さらに、来週のアメリカNOAAの予想には、
台風とみられる熱帯低気圧がうようよ。
ヨーロッパ中期予報センターは、
1つめが来週週明けに東海上を抜け、
もう1つが、24〜25日ごろに発達しながら九州方面に向かう予想です。
台風15号の予報に関しては、
蓋を開けてみれば、初期の海外モデルが当たっていました。
 
8月中に20号まで発生してしまうかもしれません。
1971年以来の記録的ハイペースです。
来週にかけても、まだまだ気が抜けません…
 
おしまいに、きのうコメントいただきました“越境台風”についてです。
 
北西太平洋と南シナ海で発生した、
発達した熱帯低気圧を“台風”と定義していますので、
ハリケーンが東経180度より東から北西太平洋に入ってきたときは、
新たに台風が発生したとして、番号がつきます。
 
ただ!
台風には号数のほか国際名があって、
日本をはじめとする14の国と地域が加盟する台風委員会のもと、
各国があらかじめ用意した名前がつけられます…
例えば、台風13号は“サンサン”、台風14号は“ヤギ”でした。
越境台風には、この新たな国際名はつかず、
もともとのハリケーンの名前が、国際名になります。
なお、台風の名前は、140個発生すれば、また1から繰り返して使用されますが、
大きな災害をもたらした台風などは、
台風委員会加盟国からの要請を受けて、
その名前を以後は使わない永久欠番になります。