「ん?台風本当に来たの!?」
けさ窓を開けて思った方もいるかもしれません。
結果的に、きのう予想されていたほどの大雨や暴風にはなりませんでした。

台風13号が、
上陸することなく、東よりの進路をとったためです。
台風の強風域を見ると、
中心よりも、右つまり東側のほうが広くなっていることがわかります。
台風の進行方向右側の“危険半円”は海上となり、
陸地のほとんどは“可航半円”に入りました。
雨雲も、活発なものはほぼ海上を通ったことがわかります。
ただ、このあとも東風が吹き付ける福島の浜通りを中心に
雨の量が増えますからお気をつけください。

そして、あすも、全国的に天気が急変しやすい空模様。
いわゆる”ゲリラ豪雨”があちらこちらで起こるおそれがあります。
地盤がゆるんでいるところもありますから、雨の降り方にはお気をつけください。
 
きのうの300mmの予想雨量は過剰だったのか…

きのうの段階では、予報円の西側を進めば、まだ上陸の可能性があり、
上陸した場合には、
中心付近の発達な雨雲がかかり、かつ地形的に雨雲が発達するおそれもありました。
海上を進むのか、陸上を進むのかを断定することは、
きのうの段階では、もはや“予報の限界”です。
悪いほうに触れることを加味した数字といえるでしょう。

とはいえ、
今回は結果的に“はずれ”たことに変わりなく、厳粛に受け止めたいですし、
また、過剰に、大げさに伝え、
信頼を損なうことは、天気予報の“オオカミ少年”化につながるので、
伝え方にも気をつけなければならない難しい課題だと思いました。

そうした中、また北上してくるのが、新たな台風。
きのう発生した14号です。
夏休み中の沖縄や奄美に接近する見込みです。
それほど発達せず、いまのところ暴風域もできない予想ですが、
土曜日の午後は、空の便に影響が出るかもしれません。
また、この台風周辺の湿った空気の影響を受けて、
西・東日本の太平洋側を中心に、土曜日は雨が降りやすい天気です。
特に関東付近は雷雨になるかもしれません。
 
さらに、来週はお盆休みですが、
この台風14号は、沖縄付近を通過した後、
低気圧に変わりつつ、日本海に抜ける予想になっています。
前線と相まって、来週半ば北日本に大雨をもたらすおそれがありますから、
来週もまだ油断できません。

また、来週は、
別の台風とみられる熱帯擾乱の発生を示唆しているモデルもあります。
こちらも、追いかけていきます。

そして、今年、雨や風と同じくらい災害レベルとなっているのが猛暑です。

きょうの関東は涼しかったきのうにくらべて、
10℃近くも気温が上がるところがありそうです。
東海はきのう、また41℃という酷暑になりましたが、
きょうも暑さが続きます。
熱戦が繰り広げられられている甲子園付近も、35℃くらいまで上がるでしょう。
 
さらに、来週前半は、台風14号が日本海に抜ければ、
日本海側でもフェーン現象の影響で猛暑になるかもしれません。
 
まだしばらくは、台風と猛暑に気をつけましょう。


きょうは、長崎の原爆の日。
8月は、平和について想いを馳せたいと思います。
台風13号、それてくれてありがとう。

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コメントありがとうございます。
情景がすぐに思い浮かび、
ワタワタする姿を想像して、思わずほっこりしました。
私も、セミだけは苦手なんです!
あの急に動き出すところがなんとも…
これからも迷い込んできたら、お母さまを助けて差し上げてください!