仙台が誇る定禅寺通りのケヤキ並木。
大好きな場所です。
ケヤキの木陰が気持ちのいい杜の都にも、
ついに熱波が押し寄せました。

きのうは東北・仙台で37.3℃を記録し、
1926年から続く観測の歴史の中で、最高気温を記録しました。
私が住んでいた頃は、
30℃を超えただけでもトップニュースだったのですが…
仙台のみなさん、大丈夫だったかしら?

きのう、気象庁は会見で7月の天候を振り返り、
「7月の豪雨や猛暑は30年に1度以下の頻度でしかおこらない“異常気象”だった」
と話しました。

気象庁が“異常気象”と宣言するのは、大変珍しいこと。
今年の夏が、いかに突出した極端な気候なのかをうかがい知ることができます。

さらに、気象庁は、
「地球温暖化が進むなか、気象災害が激しくなることが見込まれる」
と警笛を鳴らします。
そこで今後、新しい試みが始まるとのこと…
その名も、“シビアストームアラート”。

局地的豪雨や竜巻ももたらす積乱雲や、豪雨災害の原因となる“線状降水帯”の発生を、
事前に予想するとのこと!
運用はまだ先の2030年だそうですが、革命的な進歩です。

このブログでも、2030年を待たずして、
なるべく早い段階で、
“線状降水帯”の発生の可能性をお伝えできるよう、
がんばっていきます。

さぁ、きょうも暑くなります。
 
月が変わっても、異常な暑さに線はひかれず、
埼玉・熊谷や岐阜の多治見は40℃前後の暑さになりそうです。
コンピュータがはじき出した予想最高気温…
きょうは、日本最高気温をはじき出した7月23日と同じような気圧配置。
強固な高気圧に覆われる上、
北西からの風が山を越えてさらなる熱風となる“フェーン現象”が起こり、
関東内陸や東海では40℃の条件が揃う日です。
都心でも37〜38℃くらいになるかもしれません。
くれぐれも無理をなさらないでください!
 
この危険な暑さに出口はあるのでしょうか?
 
結論から言うと、
東海や西日本では猛暑がまだ続いてしまいますが、
関東や東北では、土曜日から暑さは少しトーンダウン。
高気圧が退き、海を渡った涼しい東風が吹きこむ気圧配置になるためです。
雲が広がり、雨も降るかもしれません。
 
高気圧の圏内の西日本や東海には、異常天候早期警戒情報が出されています。
ただでさえ、平年でも暑い時期ですが、
さらなる高温が予想されています。
“異常な夏”と捉えて、
暑さに関して、これまでの慣習や通例を見直す必要が出てくるかもしれません。
 
そして、きょうもチェックしましょう。
南の海上の様子です。
雲が集まってきましたね…
気象庁のあす予想天気図にも、熱帯低気圧が2つ登場。
2つ…
これはかなりややこしいことになってきました。
アメリカNOAAの予想は、
1つが9日ごろに関東の東海上を通過、
2つめが11日ごろに沖縄方面へ。
きのうと様子が変わってきました。
 
ヨーロッパ中期予報センターは、
1つはうやむや。
2つめが、発達しながら10〜11日ごろ西日本に接近…
西日本の被災地に向かうのはいやだなぁ。
 
ということで、日ごとに予想自体にも変化が大きくなっています。
 
2つの熱帯低気圧や台風が近づいた場合には、
複雑な動きをする“藤原の効果”が起こる可能性もあり、
いっそう進路予報は難しく、ブレが大きくなります。
 
発生すらしていない台風や熱帯低気圧ですから、
テレビの天気予報では、きょう、あすはまだ解説されないと思いますが、
今週末ごろからお盆休みにかけては、
こまめにチェックしたほうがよさそうです。
 
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コメントありがとうございます!
台風の勢力はまだ弱いとは言えない段階です。
むしろ強まる可能性があります。
引き続き、わかり次第お伝えしていきます。
また、勤務中はネット中継は見られないのですが、
女子もこの時期、野球がんばっているんですね。すごいですね!
(高校野球県大会は職場のテレビ局で放送中なので見られます)
異例の暑さの中での真剣なたたかい、
本人も知らずしらずのうちに熱中症の危険に晒されているかもしれませんから、
どうか教員や運営側のみなさま、しっかり見守っていただきたいと思います。