「たいへんだっ!お熱だ」
けさ、息子がいきなり言い出し、向かった先は冷蔵庫。
「冷やさないと!」
え!?保冷剤?
リビングに置いてある温湿度計には、
室温20〜25℃、湿度40〜60%で、
快適マークが出るのですが、
息子はマークを“ニッコリくん”と呼んでいます。
どうやらこの涼しいのに、
ニッコリくんが現れないとは、お熱があると考えたようで
保冷剤で冷やしてあげるようです。
前もこんなことがありました。
【参照:2018年4月29日】
「よし、よし、いいこ、いいこ…
やったー!ピース」
さすがに真夏に室温26℃以下を保つのは難しいですが…
なるべくニッコリくんが表示されるよう、母も気をつけますね。
さて、強い勢力の台風12号が北上を続けています。
形がかなりまとまってきました。
「過去に似た進路の台風ってなにかありますか?」
おととい、気象キャスターのみなさんから質問を受けました。
われわれ気象予報士は、
過去の似たような気圧配置から、影響レベルを推し量ります。
過去67年分、懸命に探したのですが、
今回の台風12号の類似台風は、見当たりません!
2016年の10号は、東北がファーストタッチでしたし、
1989年の13号は関東北部から北陸を横断しました。
今回のように、関東にかなり接近後、西へ進み、
東海付近に強い勢力で上陸というパターンは、異例のコースです。
ただ、コンピュータの計算値を見て、ふと頭をよぎった台風があります。
2013年の台風26号です。
マリアナ諸島で発生し、大型で強い勢力にまで発達し、関東に接近。
その後は、上陸せずに、関東の東海上を進んだのですが…
伊豆大島に甚大な被害をもたらしました。
このとき何が起きたのか?
台風の熱帯の空気と日本列島の冷たい空気との間、
台風の北側に前線が発生し、ちょうど伊豆大島に横たわったのです。
同様に今回も、台風北側に注目。
あす未明から明け方、
関東付近の涼しい北よりの風と、
南の台風がまとった熱帯由来の南よりの風とがぶつかって、
関東から東海の沿岸部に、局地的な前線ができるような予想です。
この前線は、南北にずれる可能性はあるものの、
陸地や島など同じところに停滞すると、
激しい雨が長く降り続くおそれがあります。
さらに珍しいのが、
台風の北西側に、台風の分身のような低気圧ができること。
「道を開けよ、12号様のおなーりー」
とまるで護衛の低気圧が先導するかのように台風12号を連れてきます。
現段階のコンピュータの計算を、
時間を追ってみると、
今夜遅くから明け方、先導の低気圧と局地的な前線で沿岸部で雨が強まります。
その後、夕方に台風本体の雨雲が近づいてくる予想です。先導の低気圧も台風も、寒冷渦をまわるように、西へ西へと進む見込み。
二段階で大雨が予想されます。
伊勢湾周辺は特に浸水しやすいです。
強い勢力を維持しての上陸となりそうです。
関東の予想雨量は下方修正ですが、東海・近畿はいっそうの警戒が必要です。
マイマイさま
ただ、ご自宅が広島のどこかにもよりますが…
トリトンさま