けさは家を出た時、涼しいなぁと感じました。

都心は、13夜連続していた熱帯夜に終止符。
けさの最低気温は24.6℃で、2週間ぶりに熱帯夜から解放されました。

灼熱太陽は雲の向こう。
関東に涼しさを運んできている海を渡ってきた風は、
湿り気を帯びていますから、
きょうは急な雨に注意です。

一方、西日本ではあすまで猛暑が続くことになります。
引き続き、無理をせず、体にやさしい行動をお願いします。

さて、南からじわじわと勢力を強めながら、日本に狙いを定めている台風12号。

きのうは予報円が広くて、
東北から九州まで接近のおそれがありました。
こちらもよかったらご覧ください。

https://www3.nhk.or.jp

 

きょうになって、72時間以内の予報の範囲に入り、
ある程度は絞れてきました。
やはり東日本上陸の可能性が高いといえそうです。
しかも、“強い”勢力でやってきます。

きのうは予報円の中心を通った場合、
千葉県あたりに上陸の予想でしたが、
けさは少し西にずれて、中心線は静岡県あたり。
上陸地点はまだまだ幅を持って考えておいた方がよさそうです。
 
きのうもお伝えしましたが、
予報を複雑にしているのが、“寒冷渦”の存在。

2つの台風が近づくと互いをくるくるまわるような動きをする“藤原の効果”が、
台風12号と寒冷渦の間でも起こります。
台風が関東沖までやってきたときに、
寒冷渦がどこにあるかで進路にズレが生じます。
 
今のところの予報をみると、
東日本は土曜日の夕方からは大荒れ。
夏休みの週末でイベントも多い時期ですが、
電車、高速道路、飛行機など交通機関への影響が考えられますから、
予定の変更も検討してください。

また、西日本の豪雨被災地も心配です。
特に中国地方を中心に、日曜日は非常に激しい雨が降る可能性があります。
まだ復旧作業の段階で、地盤が緩んでいるところもあることでしょう。
自治体からの情報をこまめに確認していただきたく思います。
 
なお、台風は、
中心よりも北東側で雨雲が発達しやすい構造です。

関東方面に向かった場合は、関東と東北太平洋側で、
東海方面に向かった場合は、東海、関東、東北太平洋側で、
近畿方面に向かった場合は、近畿、東海、関東、東北太平洋側で、
激しい雨が降ることになり、
西へ向かうほど、影響範囲が大きくなるおそれがあります。
今後も情報をこまめにチェックしてください。
 
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17時追記
最新の予報で、
台風の子分の小さな低気圧が台風の北側にできる予想になりました。
このため、台風が関東から800kmほど離れた段階の
土曜日の未明から、雨が激しく降るおそれがあります。
沿岸部に局地的な前線ができるかもしれません。
土曜日の昼ごろいったん雨が弱まっても、
また夕方から台風本体の雨雲がかかるパターンになりそうです。

早い段階から雨が強まりますのでご注意ください。