おそらく、一年を振り返ったとき、
きょうが最も暑い日となることでしょう。

もしかしたら、
数年後に振り返っても、
きょうが最も暑い日、かもしれません…
二十四節気の大暑。
けさ、
気象庁のコンピュータがはじき出した
岐阜・多治見の予想最高気温を見て、
驚きました。
41.3℃って…
これはあくまでコンピュータの計算結果で、
このデータを勘案して修正を加えながら、気象庁が気温予想を発表します。

が、気象庁は、岐阜・多治見の気温予想は発表していません。
そこで、東京の計算値をみると、
37.1℃!
このため、朝5時発表の予想最高気温は、
37℃の予想になっています。

うーむ、いずれにしても、歴史的な酷暑になりそうです。

きょうの東京は、北よりの風が吹いています。
過去、都心で40℃近い暑さが記録された時は、全て北よりの風の日。
南に海を控えた関東では、
南風よりも、
夏は熱せられた陸地からの北風が吹く日の方が暑くなります。
しかも、山を越える時に、
風下側で熱風になる“フェーン現象”が起こるためです。

同様に、岐阜や名古屋も、
北西からの風が吹くと、フェーン現象が起こって、気温が上がります。

関東と東海の内陸エリアは、きょうは最大級の熱中症警戒日です。
40℃前後の暑さを覚悟してください。

くれぐれも無理なさらぬよう、
また熱中症対策、今一度、確認しておきましょう。
水が自力で飲めない場合は、
気管に入ってしまう可能性があります。
水分補給は中止し、救急車を呼びましょう。

この暑さ、
今週後半になると、
各地全体的に3〜4℃最高気温は低くなる見通しです。
とはいえ、39℃の地域が4℃下がっても、
35℃ですから
ピークは過ぎるとはいえ、まだまだ油断できません。

そして、今、暑さとセットで
注目なのが、南の海上の台風や熱帯低気圧の存在。

台風や熱帯低気圧の存在を伝える米軍のページが、にぎやか。
注目の台風と熱帯低気圧の存在が5個も!

日本の天気図では熱帯擾乱は4個と、こちらもさわがしい…
気象庁は、台湾付近と東海上の2つの熱帯低気圧に関して情報を出して、
新たな台風の発生を予想しています。
(台湾付近の熱帯低気圧は結局、台風にまで発達する可能性は低そう)

一番心配なのは、
日本の真南、マリアナ諸島付近の低圧部。
「マリアナ出身、小笠原育ちの台風には気をつけろ」
と昔教わりましたが、
このエリアで発生した台風は、
海水温の高い海域を長く通ることで、
発達しやすい傾向にあります。

ちょうど息切れした太平洋高気圧が左右に割れて、
日本列島に向かって台風の道ができる、
というシナリオも0ではありません。

ヨーロッパ中期予報センターの予想では…
あぁ、大変な計算値。
月末、夏休みの日本列島に混乱が起きぬよう、
天気の神様にお願いしたいです。
 
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コメントありがとうございます。
温かいメッセージに、
こちらもほっこりさせてもらっています。
引き続き、よろしくお願いいたします。
 
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14時半追記 
埼玉・熊谷で41.1℃を観測し、
日本国内最高気温を記録しました。
このほか東京・青梅、岐阜・多治見でも40℃を超えています。
東京都内で40℃を観測するのは、史上初めてです。
また、都心も39℃に達しました。
2004年以来の39℃です。
 
昼間は大丈夫でも、夜になってからめまいや頭痛を発症するケースもあります。
熱中症には厳重警戒です。
 
あすは、きょうほどの暑さにはならない見込みですが、
それでも35℃前後まで気温の上がるところが多くなり、
京都や岐阜など内陸部では38℃くらいになるかもしれません。