灼熱の太陽、肌にまとわりつく湿気、吸い込む空気さえ暑い…
徒歩通勤をやめ、バスに切り替えました。
バスを降りると、毎朝チョロミーが迎えてくれて、ほっこりします。
プールを楽しみにしていた息子は、保育園に着くと、がっかり。
熱中症の危険があるため、屋外での活動は中止とのこと。
残念ですが、子どもたちはまだ、
ツライとはなかなか言い出せない年齢ですから、
英断だと思います。
でも、いつになったら、入れるんだろう!?

昨夜、2年後のオリンピックのマラソン開始時刻が、
午前7時スタートと決定したようです。
しかし、東京のけさ7時の気温は29.2℃。
ゴールまでたどり着けない選手が出てくるのではないでしょうか。
また、ボランティアスタッフや沿道で応援する人たちも含めた、
大規模な熱中症対策が必要になってくるでしょう。
今年のような特異な夏にならないよう、祈るばかりです。

きのうは、岐阜の多治見で40.7℃、美濃で40.6℃を打ち出しました。
国内で40℃を超えるのは5年ぶり。
7月の国内史上最高気温は、山形で1933年に記録された40.8℃で、
ここに85年ぶりに迫る勢いでした。

きのうコメントお寄せいただきましたが、
“猛暑”という言葉では、もはや追いつきません!
気象庁が“猛暑日”という言葉を用語に加えたのが2007年、
“酷暑日”など、新しい言葉が必要になってきますね。
 
きょうは大阪・京都など近畿を中心に、酷暑に警戒です。
 
このところ35℃以上の猛暑日地点は右肩上がり、
7月も半ばというのに、今、この夏の暑さのピークが来ています。
この先、暑さが落ちつくのはいつになるのか…
正直、これから8月は1年で最も暑い頃ですから、
暑さは続いてしまう、と言わざるを得ません(泣

でも、目先、少しでも和らぐ可能性があるとすれば、
それは日差しを遮る雲が広がること。

まず、九州南部や四国では、
土曜日ごろから、くもりがちになり、
最高気温は31〜32℃くらいに落ちつく予想です。
また、関東付近は、
上空の寒気が流れ込む影響で、
来週末ごろは、雲が多くなる予想です。
気温は低くなっても、
雲が広がる=不安定で、
局地的に激しい雨のおそれがありますから注意です。
 
一方で、そのほかの
九州北部〜中国〜近畿〜東海は、
残念ながら、今のところ、炎天がくもり空に変わる目処は立っていません。

ちょうど西日本豪雨で被害の大きかった地域。
灼熱の太陽は復旧を阻み、空調設備が整っていない避難所は、なにより体力を奪うことでしょう…

ただ、暑さをもたらす太平洋高気圧が、
ずーっと例年より強いままで
40℃近い記録的な暑さが続くとは考えられません!!

長い目で見ると、
8月に入ると高気圧はしだいに息切れし、
8月上旬・中旬は例年並みの暑さに落ちついていきそうです。
そして、8月下旬になると、
高気圧の2回目のピークがやってくるシナリオが考えられます。
やや難しい話になりますが、
太平洋高気圧の勢力は、30〜40日周期で強まる傾向があります。
これは、太平洋高気圧を強める南の海上の対流活動が活発になる周期に関連します。
これを“マッデン・ジュリアン振動”と呼びます。
マッデンさんとジュリアンさんが見つけたのです。

雲がないところが太平洋高気圧、
雲がたくさんあるところは対流活動が活発な海域です。
南の対流活動による上昇気流が、
北側の太平洋高気圧の下降気流を強める働きをするのです。

今は南の海上は雲がいっぱいで、
それに伴って、日本に雲がわきません。
この南の雲が落ちつくのは、8月あたま…

つまり、今年の猛烈な暑さのピークはおおむね2回、
7月中・下旬と、8月下旬ごろと言えそうです。

このマッデン・ジュリアン振動、
通称MJOは、台風発生の指標ともなります。
青い部分が東経140度に差しかかると、台風ができやすくなります。
日本が暑いときは、台風ができやすいときなのです!

きのう、台風10号が発生しました。
夏休みシーズンの沖縄を直撃するコースをとる予想です。
沖縄はあすから風が強まり、
あさって土曜日は、大荒れのおそれがあります。
お住まいの方はもちろん、
お出かけを予定されている方は、
よく情報を確認なさってください。
 
なお、7月いっぱいはまだ台風が発生すると思っていた方がよさそうです。