今夜はいよいよワールドカップのポーランド戦です。
 
「ポーランド戦の街、半端なく暑い」
とは長友選手のツイッターの言葉。
戦いの舞台となるボルゴグラードの気温は、試合時刻でなんと35〜37℃の予想。
このボルゴグラードはいつもこんなに暑いわけではありません。
6月の最高気温は例年なら27℃くらいの地。
ただ、今年は、上空を西から東へ流れる偏西風が大きく蛇行し、
南側の暖気が北に運ばれ、とどまりやすくなっているのです。
 
「この暑さは知っている」
とインタビューで本田選手が答えています。
少なくともポーランドよりは暑さを知っているはずの日本勢…
暑さに負けない戦いを見せてほしいです!
 
例年と気象状況が異なっているのは、
ロシアだけではありません。
 
偏西風の蛇行は、極端な天候をもたらします。
 
ロシア南西部で北に蛇行した偏西風は、
中国大陸の東部では南に蛇行して、度々寒冷渦を生み出し、
日本の東では北に蛇行して、日本の東の高気圧を強める働きをしています。
中国大陸産の寒冷渦は、
日本付近で低気圧を発達させて北日本に強い風雨をもたらし、
日本の東の高気圧は例年より早く成長して、
梅雨前線を押し上げ日本海側に大雨を、
関東に記録的な暑さをもたらします。
東京は7年ぶりに6月の熱帯夜を記録しました。
また、月末まで30℃以上の暑さが予想されていて、
6月としては39年ぶりに、6日連続の真夏日となるかもしれません!
 
こうなると、記録的に早い梅雨明けも考えられますが、
日本のはるか南には湿った空気を送り込むポンプのような働きをする熱帯低気圧の雲が…
この雲がヨーロッパモデルのようにまとまって北上すると、
また梅雨前線が活発になりますから、この動向を見極めてから梅雨明けとなりそうです。